おくりびと

おくりびと(2008/日本)
評価(お奨め度)★★★★★
監督: 滝田洋二郎
製作: 信国一朗
プロデューサー: 中沢敏明/渡井敏久
エグゼクティブプロデューサー: 間瀬泰宏
脚本: 小山薫堂
撮影: 浜田毅
美術: 小川富美夫
編集: 川島章正
音楽: 久石譲
ビューティーディレクター: 柘植伊佐夫
衣裳監修: 北村勝彦
企画協力: 小口健二
照明: 高屋齋
装飾: 小池直実
録音: 尾崎聡
助監督: 長濱英高
出演: 本木雅弘/広末涼子/山崎努/余貴美子/吉行和子/笹野高史/杉本哲太/峰岸徹/山田辰夫/橘ユキコ/橘ゆかり/朱源実/石田太郎/小柳友貴美/岸博之/宮田早苗/大谷亮介/星野光代/諏訪太朗/奥田達士/内田琳/鈴木良一/ト字たかお/藤あけみ/山中敦史/樋渡真司/白井小百合/坂元貞美/大橋亘/飯森範親

2008年アカデミー賞外国語映画賞、同年日本アカデミー賞作品賞、監督賞(滝田洋二郎)、脚本賞(小山薫堂)、主演男優賞(本木雅弘)、助演男優賞(山崎努)、助演女優賞(余貴美子)、撮影賞(浜田毅)、照明賞(高屋齋)、録音賞(尾崎聡、小野寺修)、編集賞(川島章正)、同年ブルーリボン賞主演男優賞(本木雅弘)等多数を受賞したヒューマンドラマ。滝田洋二郎といえば、『病院へ行こう』『秘密』『壬生義士伝』『バッテリー』『陰陽師~おんみょうじ~』『陰陽師Ⅱ』等多彩な作品を監督している。本作では“納棺師”という仕事を真摯に努める主人公・小林大悟(本木雅弘)の姿を描いていくという一見重いテーマではあるが、最初登場した死びとがおかま(白井小百合)だったとか、大悟が納棺解説DVDの死体役をさせられるシーン等ユーモアを織り交ぜる辺り流石と言える。世界を飛び回っている風のチェロ奏者を首になった末の転業という職業ギャップも活きている。ただ、現実はもっと泥臭いし、真剣さが足りないと批判もあるようだ。偏見は納棺師という職業だけでなく、笹野高史が演じた火葬場の職員を始め葬儀関係者に及ぶだろう。大悟の妻・美香(広末涼子)とのやりとりにおいては、冠婚葬祭というニュアンスで通したがっていた。ただ、納棺師の社長・佐々木(山崎努)の堂々として淡々と、それでいてどっしりと、誠心誠意死者のために最後の死化粧に努める姿はかっこいい。身内を失った悲しみ真っ直中の人達の元へ仕事として出向いて行かなければならない厳しさは想像できる。しかし、死者の旅立ちに花を添え、遺族に成り代わり最後の施しをする。満足や感謝の得られる職業であることはこの映画から充分伝わってくる。監督の演出するユーモアを含んだ納棺師。そんな中真に伝えたい“旅立ち”のお手伝いという真摯な部分を演じて見せた本木雅弘と山崎努は上手いと思う。彼らあっての多数受賞作である。本作上映中に亡くなった峰岸徹は大悟の父であり、亡くなったばかりの死者として登場する。役者さん本人の亡くなっていることを知った上でのことなので、大悟が死化粧するシーンは特別な思いが交錯した。米国アカデミー賞を受賞出来た本作は、当におくりびととなった。

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