ナイト・オブ・ザ・スカイ

ナイト・オブ・ザ・スカイ(2005/フランス)
LES CHEVALIERS DU CIEL
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: ジェラール・ピレス
製作: エリック・アルトメイヤー/ニコラス・アルトメイヤー/ロラン・ブロシャン
脚本: ジル・マランソン/ジェラール・ピレス
キャラクター原案: アルベール・ユデルゾ/ジャン=ミシェル・シャルリエ
撮影: パスカル・ルベーグ
美術: ジャン=ピエール・フイエ
衣裳: シャトゥーヌ
音楽: クリス・コーナー
出演: ブノワ・マジメル/クロヴィス・コルニアック/ジェラルディン・ペラス/アリス・タグリオーニ/フィリップ・トレトン/ジャン=バティスト・ピュシュ/クリストフ・レモン/フィオナ・カーゾン/ジャン=ミシェル・ティニヴェリ/フレデリック・ヴァン・デン・ドリエッシュ/エリック・プーラン/ピエール・ポワロ ド・セーズ/ピーター・ハドソン

無尾翼で三角翼の本物ミラージュ2000が実際に使われた映画と聞いて期待した映画だった。戦闘機のドッグファイトは実写撮影を多く用いているだけあって迫力を感じる。流石、『TAXi』のG.ピレス監督といったところだ。ドッグファイトを見せ場とした映画と言えば『トップガン』。原子力空母エンタープライズから飛び立つF-14トムキャットの敵はミグだった。だが、時代は国対国の構図を有り得ないものとしているので、フランス空軍の敵となるのはテロ組織。テロ組織に戦闘機開発は無理なので、戦闘機を盗むところから話は始まる。まず、航空ショー中のミラージュ2000が離脱、姿を消す。フランス特殊任務部隊SMSによる危機管理テストを利用したものだった。ところが、マルシェリ大尉(B.マジメル)とセヴァロワ大尉(C.コルニアック)の追跡の結果、ミラージュ2000は撃墜させられる。失敗により次に考えた作戦が戦闘機版キャノンボール。中東の国からのオファーでアメリカのF-16とミラージュ2000のどちらを購入するかキャノンボールで決めるというのだ。途中領空侵犯して行われるキャノンボール。戦闘機を買うのにドッグファイトもせずに速さだけを競わせるというのも、なんだかおかしいと思うはずだが、政府女性スタッフのマエル・コスト(G.ペラス)やパイロットを含めフランス政府要人も気付かずレースに参加。気付いた上で真相を求めたとも取れるが、それにしては手筈が無さ過ぎる。選ばれたパイロットは、SMS隊長ベルトラン(P.トレトン)の策略により除隊させられたマルシェリとセヴァロワ、加えてアイポッド(ジャン=B.ピュシュ)に、何故か志願してきた曰く付の女性パイロット・キャス(A.タグリオーニ)である。みんな可笑しいと思いながらミラージュ2000を奪われることに手を貸していく。真相を突き止めるためとはいえ、フランス革命記念日のパリの街を危険にさらしてまでテロ組織に付き合うべき作戦ではない。案の定、キャスはテロ組織御用達のパイロットであり、またまた作戦を失敗したベルトランは組織に見捨てられ爆死。フライトレコーダーまでいじくって何故マルシェリに拘らなければならないのか。キャノンボール作戦以降の失敗はマルシェリを巻き込んだことが原因のように思う。そしてこんな作戦に付き合った結果、砂漠の滑走路で命を落とした仲間アイポッドがかわいそうでならない。映像迫力はあるが、戦闘機奪取というハイテク・ハイレベルなテロ犯罪に対するフランス政府機関の対応が陳腐に感じた。

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