バーバー吉野

バーバー吉野(2003/日本)
評価(お奨め度)★★★★
監督: 荻上直子
製作: 矢内廣/中村雅哉/児玉守弘/黒坂修/高野力
プロデューサー: 天野真弓
脚本: 荻上直子
撮影: 上野彰吾
美術: 松塚隆史
編集: 普嶋信一
照明: 鳥越正夫
出演: もたいまさこ/米田良/大川翔太/村松諒/宮尾真之介/石田法嗣/岡本奈月/森下能幸/たくませいこ/三浦誠己/浅野和之/桜井センリ

理容店バーバー吉野がある田舎町。昔からの慣わしで町の小学生はみんな吉野刈りという髪型である。バーバー吉野の女理容師・良子(もたいまさこ)の亭主も吉野刈りだが、強制されるのは子供だけのようである。散発に来た今では禿げた親父も自分だけでなく、爺ちゃんも子供の頃は吉野刈りだったという。天狗さまにさらわれないためである。いったいバーバー吉野は何代続いているのだろうか・・。そんな社会だから地域住民の繋がりは強く、子供は自然に囲まれ、秘密基地なんてものを作ったり人間味あふれる遊びが出来ている。伝統を守るというところから祭り始めとして交流が密になっている。そんな社会に吉野刈りを拒否する転校生・川上君が町の男の子達の吉野刈りに対する考えに変化をもたらし、カッコのいいヘアースタイルを求める自由を訴える。伝統が失われ伝説へと変化すする様がほのぼのと描かれる。監督は『かもめ食堂』『めがね』の荻上直子。『かもめ食堂』に刺激され、本作の鑑賞に至ったが、吉野刈りというちょっと突飛な設定でコミカルに描きながら親心に子心、それぞれの価値観や社会に必要な伝統と進化というテーマを独特な素朴感で歌い上げている。予想以上に良かった。
エロ本への興味、好きな女の子の笛に口をつけよう、においを嗅ごうとしたりするなど思春期の少年行動もごく自然に上手く描いていた。

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