追想

追想(1956/アメリカ)
ANASTASIA
評価(お奨め度)★★★★
監督: アナトール・リトヴァク
製作: バディ・アドラー
原作: ガイ・ボルトン
原作戯曲: マルセル・モーレット
脚本: アーサー・ローレンツ
撮影: ジャック・ヒルデヤード
音楽: アルフレッド・ニューマン
編曲: ミシェル・ミシュレ
出演: ユル・ブリンナー/イングリッド・バーグマン/ヘレン・ヘイズ/エイキム・タミロフ/マーティタ・ハント/フェリックス・アイルマー/イヴァン・デニ/サッシャ・ピトエフ/ナタリー・シェイファー/カレル・ステパネック/キャサリン・カス

1956年アカデミー賞主演女優賞、NY批評家協会賞女優賞、ゴールデン・グローブ女優賞(ドラマ)をI.バーグマンが受賞。彼女が演じるのはロシア革命でレーニンが処刑を命じたニコライ2世一家の中の娘アナスタシア似のアンナ・コレフ。アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァは第4皇女で遺体が発見されなかったことから処刑を独り逃れることが出来たのではと思われている女性。そんな歴史上の逸話を元に、ニコライ2世の大公女に残した英国銀行預金1000万ポンドを引き出すために、ボーニン(Y.ブリンナー)達がアンナをアナスタシアに仕立てる画策を描く。アナスタシアと認められるために皇族トリビアの教育から、マナー等を習得していくアンナ。ダンスもボーニンに教わる。ダンスステップは『王様と私』のY.ブリンナーにはお手の物。I.バーグマンとクルリクルリとかっこよく回っていた。身元不確かで病院入退院を繰り返してきたアンナが本当はアナスタシアではないのかと感じるプロットを所々に散りばめミステリアスにしているところが見どころ。記憶のはっきりしないアンナ自身も分からないのではという感じなのだ。とにかく、デンマークで余生を過ごしているアナスタシアの祖母・大皇妃(H.ヘイズ)に本人であると認めてもらう事が必要で決め手となる。アナスタシアを名乗る輩にウンザリしていた大皇妃ではあったが、アンナの持つ魅力に触れ偽物であっても認める決心をする。アンナが語る思い出話に対して、誰でも知り得る公開情報と切り捨ていた大皇妃が、緊張で咳するアンナの姿に幼き日の大公女ではないかと思う。ああ、マレンカイア。大皇妃がアナスタシアのことを呼んでいた名である。皇族の地位を手に入れること、いや、ようやくアナスタシアであることを認められた彼女であったが、手に入れることが可能となった大金も諦め手を引き去っていくボーニンの自分への愛に気付き、地位を捨て彼の元へと走る。二人の想いを見抜き、幸せのためにボーニンとの間を取り持つ大皇妃はとってもクールである。
一方、他出演俳優に関して一言。A.タミロフが演じる遺産を狙うボーニンの仲間チェルノフのキャラクターはまさに彼が『オーシャンと十一人の仲間』で演じたオーシャンチームの元締そのもの。ちょっと落ち着きのないコミカルキャラ向き俳優だ。

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