ジェネラル・ルージュの凱旋

ジェネラル・ルージュの凱旋(2009/日本)
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: 中村義洋
製作: 加藤嘉一/島谷能成/劔重徹/當麻佳成/細野義朗/川合敏久/松田英紀/溝口博史/町田智子/仲尾雅至
プロデューサー: 佐倉寛二郎/山内章弘/佐藤毅
エグゼクティブプロデューサー: 間瀬泰宏
アソシエイトプロデューサー: 津村有紀
ラインプロデューサー: 辻井孝夫
企画: 市川南
原作: 海堂尊
脚本: 斉藤ひろし/中村義洋
撮影: 佐々木原保志
美術: 金勝浩一
編集: 阿部亙英
音楽: 佐藤直紀
主題歌: EXILE『僕へ』
スクリプター: 杉山昌子
照明: 祷宮信
録音: 横溝正俊
助監督: 菅原丈雄
出演: 竹内結子/阿部寛 白/堺雅人/羽田美智子/山本太郎/尾美としのり/貫地谷しほり/正名僕蔵/林泰文/中林大樹/並樹史朗/河原さぶ/中村有志/黒瀬真奈美/伊藤正之/山田スミ子/長江英和/岡安泰樹/市野世龍/大塚幸汰/古川りか/朝田帆香/根本美緒/吉井歌奈子/浜近高徳/千葉誠樹/谷藤太/加藤雄二/小林きな子/高嶋政伸/佐野史郎/玉山鉄二/平泉成/野際陽子/國村隼

『チーム・バチスタの栄光』に続くシリーズ第2弾。監督は同じ中村義洋。東城大学付属病院のとてつもなく忙しい救急救命センター。患者を出来るだけ助けたいとの信念を持つセンター長の速水晃一(堺雅人)は、患者をどんどん受け入れるため、チームの労働は過酷極まりない状況である。一方、病院にとっては利益還元の少ない、逆に負担増となるこの部門に対する見方は冷たい。優秀にして非常な速水は“ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)”の異名を持ち、悪い噂が絶えない。そんな中、田口公子(竹内結子)の元に、速水と医療メーカーとの癒着告発文書が届く。それを受け院内の倫理委員会が開かれることとなるが、田口は委員長に任命され、またまた問題調査の中心に据えられてしまう。田口といえば、不定愁訴外来担当で窓際的扱いであるのだが、問題が起こると担ぎ出されるという状況設定が面白い。そして、問題が起こればあの男、通称ロジカル・モンスターこと厚生省のお役人・白鳥圭輔(阿部寛)が現れる。実は告発文書は彼の元にも届いていたのだ。知り得た情報から解り切ったように調査を進める自信家の白鳥と、おっとらと引きずり込まれるように関わりながらもその中に信頼できる優しさを持って臨む田口のキャラクターが上手く絡む。といっても田口は皆から言われ放題なのだが・・。そんな中にあって、今作では、繰り返し運び込まれてくる自殺マニアの女の子に、田口の相談によって気持ちの変化があり、速水が「自分には運ばれてきた患者の命を救うことしか出来ないが、田口先生ならメンタルケアが出来、もう運ばれてこないかもしれない。」と評価するシーンあり。クライマックス、大型店舗の火災事故発生。全ての救急搬送を受け入れるという病院全体協力体制で臨む感動的シーンがある。でもそれは、速水の夢始動?というのが救急医療体制化だけではなく、疾病前後のケアも含めた総合医療であるとイメージされることに繋がった。告発文書の作成者で利益優先思想の一味の一人だった病院事務長・三船(尾美としのり)も最後には緊急事態に患者のための奔走する。という感じで、肝心の癒着問題はなんだか軽く扱われていった。癒着は速水の理想のためのもので、私利私欲でなかったこともある。また、利益追求していたのは三船と精神科医師・沼田(高嶋政伸)、小峰医師(林泰文)で、彼らのやろうとしていることは自分勝手で医療崩壊につながると高階院長(國村隼)にも強く非難される。速水を貶める計画露呈を防ぐために業者の磯部(正名僕蔵)を小峰が手にかけ殺害してしまっていて、悪事、悪者が完全に替わってしまった。以後はクライマックスの速水始めの緊急医療チームの活躍だ。そして、速水をヒーロー化するために、本人も気付いていない個人的な利益供与が見つかるという結末は上手い。3年間で2万円程度のチュッパチャップス代が見つかるのだ。これによって辞表は受理されず、償いのために医療従事を継続すべしという倫理委員会に従わなければならず、事実上医師を続けていいよというお達しとなる。運命を共にする覚悟を持って色々と速水を支えてきた花房看護師長(羽田美智子)の想いにやっと気付いた速水は、やっと彼女の気持ちに応えハッピーエンド。
最後に、退院の時に胡蝶蘭で送られることを要求するところ等もろもろの白鳥のキャラクターがやっぱ最高。ドクターヘリで搬送される患者第一号・速水の図々しさは阿部寛だからこそだ。

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