崖の上のポニョ

崖の上のポニョ(2008/日本)
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: 宮崎駿
プロデューサー: 鈴木敏夫
原作: 宮崎駿
脚本: 宮崎駿
作画監督: 近藤勝也
原画: 田中敦子/山田憲一/芳尾秀明/山森栄司/小野田和由/松尾真理子/古屋勝悟/鈴木麻紀子/田村篤/米林宏昌/横田匡史/佐藤雅子/今野史枝/廣田俊輔/二木真希子/大塚伸治/濱洲英喜/小西賢一/栗田務/杉野左秩子/箕輪博子/武内宣之/山川浩臣/末吉裕一郎/橋本敬史/本田雄
作画監督補: 高坂希太郎/賀川愛/稲村武志/山下明彦
美術監督: 吉田昇
色彩設計: 保田道世
編集: 瀬山武司
音楽: 久石譲
音響効果: 笠松広司
主題歌: 藤岡藤巻と大橋のぞみ『崖の上のポニョ』/林正子『海のおかあさん』
映像演出: 奥井敦
制作: スタジオジブリ
整音: 井上秀司
録音演出: 木村絵理子
声の出演: 山口智子/長嶋一茂/天海祐希/所ジョージ/土井洋輝/奈良柚莉愛/柊瑠美/矢野顕子/吉行和子/奈良岡朋子/左時枝/平岡映美/大橋のぞみ/竹口安芸子/山本与志恵/ 片岡富枝/佐々木睦/羽鳥慎一/山本道子/ 金沢映子/齋藤志郎/石住昭彦/田中明生/脇田茂/つかもと景子/山本郁子

受賞の方は、2008年日本アカデミー賞音楽賞(久石譲)、アニメーション作品賞。手描きアニメーションに拘り、ノーCGで制作した努力は賞される価値はある。独特のライン、フリーハンドっぽいラインが暖かみを感じさせる。主人公の宗介(土井洋輝)が金魚のポニョ(奈良柚莉愛)と出逢い触れ合う海辺の町が人間味ある人情豊かな街であることを色濃くしている。この街は現在、対立する都市開発と景観保護の問題で話題の鞆の浦がモデルとなっている。鞆の浦と言えば毛利も要害として鞆城を築いた瀬戸内で重要視されてきた歴史上の街。街並みや湾に浮かぶ弁天島の景観が素晴らしかったことを思い出す。映画に戻るが、人間になることに憧れるポニョのお話はアンデルセン童話の人魚姫が基になっている。人魚姫は憧れの王子様と結婚できなければ泡になってしまう。他の姫様と結婚してしまいそうな王子を短剣で刺せば、泡にならずにすむとの助けにも、王子を刺せず泡になるという悲しい話。だが、宮崎アニメはそんな悲しい話にはしない。ポニョの父親でもあるフジモト(所ジョージ)のアタフタぶりをよそに、ポニョの母にして、海の神のようなとてつもなくビッグな存在のグランマンマーレ(天海祐希)は、非常に落ち着いた感じでポニョが人間になることを認める。ポニョも宗介が大切に思い続けてくれなければ、泡になってしまうという厳しい運命ではあるのだが、無垢な子供においてはそんな心配には及ばんという感じ。また、人知れず王子様を思い続けるといった感じの人魚姫に対し、ポニョははっきり「宗介好き」と自分の気持ちをアピール。グランマンマーレも人間になろうとする時の運命をしっかりと宗介と宗介の母さん・リサ(山口智子)に説明しポニョを託す。海側のキャラクターの理解と手助けがしっかりしているのだ。そうして、めでたく人間としてポニョは迎えられるのだ。子供の気持ちなんて今後分かったものでないが・・(大人の穿った見方で申し訳ないが)。本作は海の波も生き物のように擬人化して描く。そんな生き物の様な波に乗ってポニョは宗介に会いに来るのだが、その波の上を駆ける姿が面白かわいい。その姿は同監督作『ルパン三世 カリオストロの城』のルパン三世がカリオストロ城の屋根を駆ける、転ばないよう足を必死で運ぶ姿を思い出させる。宮崎アニメ躍動感の表現法の一つだと思う。リサの運転するリサ・カーの走りなんかもかっこよく、心躍るシーンだ。

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