突入せよ!「あさま山荘」事件

突入せよ!「あさま山荘」事件(2002/日本)
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: 原田眞人
プロデュース: 原正人
原作: 佐々淳行『連合赤軍「あさま山荘」事件』(文藝春秋刊)
脚本: 原田眞人
撮影: 阪本善尚
美術: 部谷京子
編集: 上野聡一
音楽: 村松崇継
照明: 大久保武志
録音: 中村淳
助監督: 村上秀晃
出演: 役所広司/宇崎竜童/伊武雅刀/串田和美/山路和弘/矢島健一/豊原功補/遊人/遠藤憲一/松岡俊介/池内万作/篠井英介/田中哲司/光岡湧太郎/榊英雄/井上肇/李鐘浩/眞島秀和/野村貴志/重松収/深水三章/村田則男/木村栄/加藤満/古本恭一/長森雅人/工藤俊作/山崎清介/螢雪次朗/大森博 反/田中要次/山田明郷/黒沼弘巳/豊川栄順/田嶋基吉/飯田孝男/荒川良々/石丸謙二郎/むかい誠一/鈴木英介/街田しおん/篠原涼子/松尾スズキ/もたいまさこ/高橋和也/武田真治/鈴木一真/甲本雅裕/八嶋智人/高川裕也 日/大鷹明良/真実一路/小林勝彦/安藤岳史/風見章子/椎名桔平/天海祐希/藤田まこと

『狗神』『魍魎の匣』『クライマーズ・ハイ』の原田眞人監督。原田眞人といえば『ラストサムライ』で大村益次郎役を演じていたことが監督であるより私にはインパクト大。2月17日に亡くなった藤田まこと追悼番組として放映されたものを観たのだが、再鑑賞である。以前の感想コメントをまた再記載する。“あさま山荘”に侵入、管理人・小雀彰夫(松尾スズキ)の妻・真理子(篠原涼子)を人質に連合赤軍メンバー5人が立てこもった事件を描く。役所広司が演じた主人公・佐々淳行の著した『連合赤軍「あさま山荘」事件』が原作である。後に総理大臣官房・内閣安全保障室長で知られ、盛んに危機管理についてTVで訴えていた佐々淳行の、日本中を釘づけにした大事件の経験談である。後藤田警察庁長官(藤田まこと)より指揮官として現場に行くも、本庁と長野県警との指導権争い、取り組みの違いが統率を困難にしていたことを映画は語っていく。強行突入に至らなければならなかった気候条件、マスコミからのプレッシャーなど映画を観て得た知見も多くあった。追い詰められ逃げ込み、閉じこもったにしては意外と多くの武器を持ち込んでいたことも知らなかったことである。日本犯罪史上に残る事件の勉強は出来た。しかし、全くと言っていいほどドラマ性を感じない。連合赤軍メンバー或いは人質の真理子の側が全く描かれていないのだ。赤軍メンバーを追い詰めているのかどうかも分からず、緊迫感を出すために突入隊がただただワーワー言ってるだけである。犯人側が表現されずあまりに無機質である。赤軍メンバー側からの描写をなくした演出を目指したのは解るが、やりすぎ。どうしても姿を描写したくないとしても、周りの風景(様子)を山荘内から見た感じのショットに合わせ、立てこもっている内部の状態をセリフと音で聞かせるくらいの演出はして欲しかった。この点が残念だ。一方、縄張りを争う県警と警視庁の様子は情けなく描かれている。突入までの準備、作戦強行の際に起こるミス等もお粗末なところが多い。殉職者3名を出したことも情けない。題材としては全くシリアスに描かれるべき映画なのだが、佐々淳行からみたこうした警察の愚行はコミカルに描くしかなかったのだろうと考える。犯人の説得にやって来た母親をもたいまさこが演じたことについてはコミカル仕立てもやり過ぎではあるが。事件が起きたのは1972年、うるう年にあたり2月29日を前に突入した。この日付だけはこの映画のおかげで覚えていられそうだ。

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