スタンドアップ

スタンドアップ(2005/アメリカ)
NORTH COUNTRY
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: ニキ・カーロ
製作: ニック・ウェクスラー
製作総指揮: ヘレン・バック・バートレット/ナナ・グリーンウォルド/ダグ・クレイボーン/ジェフ・スコール
原作: クララ・ビンガム/ローラ・リーディー・ガンスラー
脚本: マイケル・サイツマン
撮影: クリス・メンゲス
プロダクションデザイン: リチャード・フーヴァー
衣装デザイン: シンディ・エヴァンス
編集: デヴィッド・コウルソン
音楽: グスターボ・サンタオラヤ
出演: シャーリーズ・セロン/フランシス・マクドーマンド/ショーン・ビーン/リチャード・ジェンキンス/ジェレミー・レナー/ミシェル・モナハン/エル・ピーターソン/トーマス・カーティス/ウディ・ハレルソン/シシー・スペイセク/ラスティ・シュウィマー/ジョン・アイルウォード/ザンダー・バークレイ/クリス・マルケイ/ブラッド・ウィリアム・ヘンケ/アンバー・ハード/コール・ウィリアムズ/ジェームズ・カダー/リンダ・エモンド/ジリアン・アルメナンテ/マーカス・チェイト/トム・バウアー/コリー・ストール

N.カーロは『クジラの島の少女』の監督。まだ未観だが、評価は高く、主人公ジョージー・エイムズを演じたC.セロンも監督との仕事を望んでいたらしい。C.セロンと言えば出るとこは 出たセクシーボディーが印象的で最近では『イーオン・フラックス』のぴったり黒スーツに身を包んだ彼女である。しかし、『モンスター』ではそんなイメージをぶっ飛ばす容貌、デブッた姿で登場する。そうかと思えば、本作では、貧しい母子家庭ながら世間の厳しさに立ち向かい子供を育てるジョージーとしてやせ細った感じ。彼女出演の映画と知っていたものの、最初はこれがC.セロンかとびっくりした。出演映画ごとにここまで姿を変える彼女はまさにカメレオン俳優と言ったところ。俳優ロバート・デ・ニーロに重なる。夫によるDVから子供2人を引き連れ実家に帰る。しかし、出戻った娘に両親は理解を示さない。働き口の少ないミネソタの炭鉱町で、炭鉱で働き始めたジョージーに炭鉱労働者の父親ハンク(R.ジェンキンス)は反対する。炭鉱仕事はもちろんキツイし、雇用機会を脅かされることになる男達にとって、女性の社会進出は煙たい存在である。それは雇い主側も労働者側も基本的には同じ考えで炭鉱会社全体の考え方である。子供じみた悪戯から性的悪戯まで女性にとっての職場環境は最悪である。そんな中ジョーシーの唯一の理解者といえるのはグローリー(F.マクドーマンド)だけだ。彼女だけは病気の夫(S.ビーン)に代わって長年働いてきた経緯から会社で唯一認められている女性だった。しかし、セクハラに耐えがたく立ち上がったジョーシーに同僚の女性達は更なる環境悪化を危惧して味方にはなってくれない。それはグローリーも同じだった。それでも、知り合いとなったビル(W.ハレルソン)を巻き込んでセクハラ訴訟を起こす。彼にはジョーシーが傷付くだけだと勝ち目のないかに思われた裁判だった。中傷により追い込まれるも頑張る彼女に次第に賛同者が出てくる。そして遂には勝訴を勝ち取る。それは険しい道のりであっても正義がどちらにあるか明らかだったからであろう。そのことはジョーシーの父親を始めとして皆に伝わる。スタンドアップ。題名になっている立ちあがるということは自分を厳しい環境に置くことであり、中途半端では終われない。一時の勢いや興味で勝ち抜け出来ないと解っているのだから、当時前例のないセクハラ訴訟という話題性がビルを惹きつけた訳ではないだろう。実はビルは弁護士を辞めようと考えていた男だった。何故ビルは弁護を請け負ったのだろうか。彼を突き動かした理由についての説得力ある描写に欠けていた。炭鉱会社、労働者の行動が重くしっかりと描かれていただけに残念だ。本作は1998年にようやく裁判の終結した鉱山と女性のセクハラ訴訟をモデルにしているという。今ではセクハラ、パワハラという言葉は浸透し、社則にも記載される時代となったものの機能しているとは言い難い。世界初のセクハラ訴訟から、まだ十年ほどしか経っていないのだから無理もないのか。

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