ビルマの竪琴

ビルマの竪琴(1985/日本)
評価(お奨め度)★★☆☆☆
監督: 市川崑
製作: 鹿内春雄/奥本篤志/高橋松男
プロデューサー: 藤井浩明/角谷優/荒木正也
企画: 日枝久/高橋松男
原作: 竹山道雄『ビルマの竪琴』
脚本: 和田夏十
撮影: 小林節雄
美術: 阿久根厳
編集: 長田千鶴子
音楽: 山本直純
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
音楽補佐: 山本純ノ介
照明: 下村一夫
出演: 石坂浩二/中井貴一/川谷拓三/渡辺篤史/小林稔侍/井上博一/浜村純/常田富士男/北林谷栄/菅原文太/佐藤正文/茂木繁/保木本竜也/川崎博司/山口真司/永妻晃/清末裕之/井上浩

過酷なビルマ戦線。竪琴は水島上等兵(中井貴一)が演奏する状況連絡の手段であり、井上隊の心の支えとなる音楽の要であった。そんな中、日本もついに降伏となる。しかし、徹底抗戦を決め込む三角山守備隊を説得するために、井上隊長(石坂浩二)の代理で向かう水島。だが三角山隊長(菅原文太)他隊員への説得は叶わず、玉砕全滅する。一人倒れていた水島は助けられ、青年仏教僧となる。水島が以後目にするのは悲惨な戦場の残した無残な屍である。補給線を軽んじた杜撰なインパール作戦に始り、日本兵の悲惨な末路は水島を苦しめたのだろう。英霊を弔うことを決しビルマに残ることを決した水島とムドン捕虜収容所から日本への帰還が叶った他井上隊員との交流を描く。隊員と言葉を交わさない水島との間のコミュニケーション手段が竪琴とオウム。伝書鳩のようにオウムに言葉を教え込み、「オーイ、ミズシマ、イッショニ、ニッポンヘカエロウ」、「アア、ヤッパリジブンハ、カエルワケニハイカナイ」と思いを伝える。ただ、この言葉だけを如何に繰り返し教え込んだのかが思いの強さを表す。井上隊は隊長を始め殺気のない人のいい集団となっていた。原作もそのようになっていたのかもしれないが、地獄の中にある兵士としてはリアリティに欠け、演じる俳優陣も迫力に乏しい。監督は『四十七人の刺客』の市川崑。市川崑監督は1956年に竹山道雄の同名小説を映画化していてリメイクとなる。また監督は自作『犬神家の一族』もリメイクしており、自作に対して遣り残したことを考えてしまうのかもしれない。1956年版を観ていないのでなんともいえないが、どちらかと言えば、ゆったりと優しく描かれていた本作に求めていたものは何だったのだろう。石坂浩二始め演技に切羽詰ったものがなさ過ぎて戦争の悲惨さが伝わってこないのだが・・。

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