エネミー・ライン

エネミー・ライン(2001/アメリカ)
BEHIND ENEMY LINES
評価(お奨め度)★★☆☆☆
監督: ジョン・ムーア
製作: ジョン・デイヴィス
製作総指揮: ステファニー・オースティン/ウィク・ゴッドフリー
原案: ジム・トーマス/ジョン・C・トーマス
脚本: デヴィッド・ヴェロズ/ザック・ペン
撮影: ブレンダン・ガルヴィン
音楽: ドン・デイヴィス
出演: オーウェン・ウィルソン/ジーン・ハックマン/ガブリエル・マクト/チャールズ・マリック・ホイットフィールド/ヨアキム・デ・アルメイダ/デヴィッド・キース/オレク・クルパ/ウラジミール・マシコフ/シェーン・ジョンソン/ジェフ・ピアソン/ローレンス・メイソン

F/A18スーパーホーネット戦闘機がミサイルに追尾されるシーンは凄い。戦闘機同士のドッグファイトではないが、コックピットやレバーを握る手、計器、パイロットやナビゲイターの目線の動きなど細かなカットでスピード感、臨場感を感じる。相手が人間味のないミサイルだけに、主人公側からゲーム感覚で観ることが可能。ミサイルに追いかけられ、追尾システムから逃れるのに一つもミスが許されない緊張感を体験できた。戦闘機VSミサイルのアクションを迫力いっぱいに描いたJ.ムーア監督。だが、他監督作では『オーメン』がちょっと話題になったぐらい。それも映画史に残る作品のリメイクだったからであろう。その訳は、本作の頂けないストーリーに見て取れる。エネミーラインとは安全地帯との境界のことをいうようだ。主人公の米パイロット・クリス・バーネット大尉(O.ウィルソン)の逃亡と、彼を追い詰めるセルビア人(W.マシコフ)の執拗な追跡が行われる中において、安全地帯がいったい何処にあるのか、近づいているのか、題名ともなっているエネミーラインへのこだわりが全く見られない。もっと境界線を意識した攻防を描いて欲しかった。それにジャージ姿のセルビア人はリアリティを追求してのことだろうが、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のベン・スティラーのようであり、なんだか近所のパチンコに通うおっさんみたいで迫力なんてちっともない。原子力空母カールヴィンソン艦長レイガート司令官(G.ハックマン)は、NATO軍提督ピケット(J.デ・アルメイダ)にたてつくが、これは世界平和からみて正解とは思えない。確かにセルビア軍は虐殺行為により戦争犯罪に問われなければならない。セルビア軍の民間人虐殺現場を写真撮影してしまったことから撃墜され、捕まった相棒スタックハウス(G.マクト)を目の前で射殺された上、一人敵地で逃げ惑うクリスを助けてやりたいとは思うが、結局クリス一人を助けるのにセルビア軍を何人殺すことになったのか。かろうじてこの混乱の原因である写真をとり帰ることが出来たものの、国際問題、緊張を引き起こしておかしくないところだ。レイガート司令官は無線交信中に名前を出すなとクリスを叱咤しておきながら、自分も交信中に名前を言ってしまうおっちょこちょいだけに、彼の作戦は軽率で強引と言わざるを得ない。結果はオーライになっているが・・。最後にD.キースについて。『U-571』『ザ・ダイバー』に続きまたまた軍人さん。ほんと軍人役多い。

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