明日への遺言

明日への遺言(2007/日本)
評価(お奨め度)★★☆☆☆
監督: 小泉堯史
プロデューサー: 永井正夫
プロデュース: 原正人
エグゼクティブプロデューサー: 豊島雅郎/吉井伸吾/住田良能/和崎信哉/石川博/依田巽/石井晃/林尚樹
原作: 大岡昇平『ながい旅』(新潮社刊)
脚本: 小泉堯史/ロジャー・パルヴァース
撮影: 上田正治/北澤弘之
美術: 酒井賢
衣裳: 黒澤和子
編集: 阿賀英登
音楽: 加古隆
主題歌: 森山良子『ねがい』
エグゼクティブスーパーバイザー: 角川歴彦
照明: 山川英明
装飾: 相田敏春
録音: 紅谷愃一
助監督: 酒井直人
ナレーション: 竹野内豊
出演: 藤田まこと/ロバート・レッサー/フレッド・マックィーン/リチャード・ニール/西村雅彦/蒼井優/近衛はな/加藤隆之/田中好子/富司純子/児玉謙次/頭師佳孝/松井範雄/金内喜久夫

『雨あがる』『阿弥陀堂だより』『博士の愛した数式』の小泉堯史監督。第二次大戦に負けた日本。引くことの出来ない背水の陣で臨まなければならぬ狭い領土。島を拠点とする国が広い領土へ侵略することは困難を極める。逃げることの出来る広い領土を持つことに憧れてしまう。領海を守れず、硫黄島も落とされてしまった本土狭い日本に逃げ場はない。アメリカ軍の投下する焼夷弾で日本は焼き尽くされる。国際法で禁止されていたのに、空爆を行ったアメリカ軍に違法性を問いたいところもあるが、日本も中国に対し行っていたのも事実。戦争を始めて禁じ手なんて批判は通用しないことも皆理解している事だろう。敗戦国となった日本の軍人は戦犯として裁かれることになる。主人公の岡田資中将(藤田まこと)は大戦中、名古屋への無差別爆撃を実行したB29搭乗の米兵を略式裁判で処刑した東海軍司令官としての罪を問われる。その過程で部下の罪を全て背負う覚悟と当時、焦土と化した状況を生き抜く中での行動であったことを訴える。一方で、敗戦国として受け入れざるを得ない宿命、裁かれることに対する潔さも併せ持つ。全責任を負いながら空爆の非もきちっと訴えていく姿にフェザーストン主任弁護人(R.レッサー)はもとより、バーネット主任検察官(F.マックィーン)やラップ裁判委員長(R.ニール)まで、判決こそ死罪ではあったが、その男らしさに理解を示していった。敗戦国の言うことは受け入れられないのだとしても過ちは指摘し、未来を正していかなければならない。その上で岡田中将の一貫した意志がまさしく明日への遺言と言えるのだろう。ただ、空爆激しいその時点で敗戦は目に見えていたはずだ。戦後処理の制度を理解していなかったとしても戦犯となることは予想できたはず。その上で最大限の努力を米兵に対する略式裁判で行ったかは疑問である。日本国民或いは自分の感情に応えてしまうことで窮地が待っているのだから。所内の裁判動向だけを追っかけた映画とも言えるが、日本人としての当時宿命に共感強く持つことが出来る。主任検察官を演じていたF.マックィーン。どこか何かで観たと思うのだが思い出せない。調べてみると『20世紀少年<第2章>最後の希望』に出演しているという。いつかもう一度確認したい。

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