幸せのちから

幸せのちから(2006/アメリカ)
THE PURSUIT OF HAPPYNESS
評価(お奨め度)★★★★
監督: ガブリエレ・ムッチーノ
製作: トッド・ブラック/ジェイソン・ブルメンタル/スティーヴ・ティッシュ/ジェームズ・ラシター/ウィル・スミス
製作総指揮: ルイス・デスポジート/マーク・クレイマン/デヴィッド・アルパー/テディ・ジー
脚本: スティーヴン・コンラッド
撮影: フェドン・パパマイケル
プロダクションデザイン: J・マイケル・リーヴァ
衣装デザイン: シャレン・デイヴィス
編集: ヒューズ・ウィンボーン
音楽: アンドレア・グエラ
撮影監督: フェドン・パパマイケル
出演: ウィル・スミス/ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス/タンディ・ニュートン/ブライアン・ホウ/ジェームズ・カレン/カート・フラー/ダン・カステラネタ/タカヨ・フィッシャー/ケヴィン・ウェスト/ジョージ・K・チェン

監督は、『7つの贈り物』でもW.スミスとコンビを組んだG.ムッチーノ。本作で2007年MTVムービー・アワードブレイクスルー演技賞を獲得したJ.C.サイア・スミスはW.スミスの息子である。そのJ.C.サイア・スミスがW.スミス演じるクリス・ガードナーの息子クリストファーを演じる。ホームレス暮らしに追い詰められていたクリス・ガードナーが一流証券会社の研修生に選ばれ、息子の世話や日々の住処にも苦労しながら、研修をパスし正式入社を果たすまでの苦労を描く。後にガードナーリッチ(ガードナー&カンパニー)投資会社を設立するまでに大成功を収めたという実話を基にしている。赤のフェラーリを乗り回しているというクリス本人がゴージャスな服を着てDVDの特典映像に出演していたが、まさしくアメリカン・ドリーム。アメリカ人ではない自分だからこそアメリカン・ドリームの真髄が理解できるとG.ムッチーノ監督は言う。アメリカ人はアメリカン・ドリームを当たり前だと思っているということらしい。現実に起こった事をどれだけドリーミングで奇跡的に描けるかということだろう。買い込んだ医療機器のセールスも思うように進まない。収入が安定せず頼るは妻リンダ(T.ニュートン)の過酷なパート労働だ。しかし、リンダはその生活に耐え切れず息子を連れて逃げてしまう。クリスの立場から、そして成功談と分かって観てしまうので、もうちょっと頑張ってくれたら共に成功にたどり着けるのにと思ったが、やはり、一日半日以上の労働では耐えられなくなって当たり前だ。リンダの行動を非難できない。どんなに厳しい現実に追われる生活であっても、息子クリストファーにはきちんとした教育を受けさせてやりたい、自分自身が付き添い育てて生きたいという頑張りがクリスにある。実父との触れ合いのなかったクリスは息子にはそんな思いはさせたくなかった。happinessを間違って“HAPPYNESS”と看板に書く託児所が許せない(原題はTHE PURSUIT OF HAPPYNESSとしているが・・、これも深い演出?)のもその拘りの現れである。母親との生活は?と突っ込みたくもなるが、それ以上触れずにおく。リンダから息子を引き取り面倒見ながら医療機器を売り切り、クリスは証券会社の厳しい研修をこなしていく。厳しい生活の中で優秀な成績を収めるまで、慌てて、走って、連れ回ってまた走って。盗まれた医療機器を取り戻すための追いかけっこを始め、タクシー無賃乗車(するつもりはなかったが証券マン研修コースに推薦してくれるトゥイッスル(B.ホウ)が支払ってくれると思ったが払ってくれなかったため)し逃げる(これは頂けない、運転手も頑張って走って追いかけていたため同情する)。タクシー乗車代はストーリー上のちょっとした要素になっている。タクシーに乗ろうとした上司フロームが財布を忘れたと、その場にいたクリスは5ドルを求められる。クリスには貴重な5ドル。返してくれとも言えない辛さ切なさが伝わってくる。この乗車賃は正社員採用決定の時にフロームより返される。成功を手にした喜びのシーンを上手く後押しする。本作の観どこはその日その日の寝床もないのである。駅のトイレで夜を明かしその状況に涙する心情はよく伝わってきた。W.スミスの演技力によるといっていい。『メン・イン・ブラック』や『バッドボーイズ』等興行的映画出演のイメージが強い彼のため、ちょっと押し売り的なお調子の証券マンの性格を感じさせないではないが、シルバーヘアーでシックに決め渋い演技に拘った。苦労故の彼の成功には拍手を送るものである。クリスは成功後、ホームレスの人たちへのボランティアに多大な協力をするいい人らしい。

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