ベオウルフ/呪われし勇者

ベオウルフ/呪われし勇者(2007/アメリカ)
BEOWULF
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: ロバート・ゼメキス
製作: ロバート・ゼメキス/スティーヴ・スターキー/ジャック・ラプケ
製作総指揮: ニール・ゲイマン/ロジャー・エイヴァリー/マーティン・シェイファー
脚本: ニール・ゲイマン/ロジャー・エイヴァリー
撮影: ロバート・プレスリー
プロダクションデザイン: ダグ・チャン
衣装デザイン: ガブリエラ・ペスクッチ
編集: ジェレマイア・オドリスコル
音楽: アラン・シルヴェストリ
出演: レイ・ウィンストン/アンソニー・ホプキンス/ジョン・マルコヴィッチ/ロビン・ライト・ペン/ブレンダン・グリーソン/クリスピン・グローヴァー/アリソン・ローマン/セバスチャン・ロッシェ/アンジェリーナ・ジョリー

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ他、『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』『永遠(とわ)に美しく…』『フォレスト・ガンプ/一期一会』『コンタクト』『キャスト・アウェイ』『ホワット・ライズ・ビニース』『ポーラー・エクスプレス』のR.ゼメキス監督。CGで作り出された役者だがかなりリアリティがある。アル・パチーノ、レイチェル・ロバーツ出演の『シモーヌ』という映画があった。素晴らしい演技力と美しさで世間を騒がす女優シモーヌ。実のところCGで作った女優であるために巻き起こるドタバタである。本作ではそんな事が現実になる予感を感じさせる。ゲルマン諸語の叙事詩として伝えられる英雄譚は巨人グレンデル(C.グローヴァー)やドラゴンが登場するファンタジーの世界である。そのためCG技術によるキャラクターは当然出るものの、演じる俳優自体もCGで作り出しているのに驚く。デンマーク国王フロースガール(A.ホプキンス)の城を襲う怪物を退治する英雄ベオウルフを演じるR.ウィンストンにA.ホプキンス。アンファースのJ.マルコヴィッチ等本人と思ってしまうほどリアルに良く出来ている。グレンデルの母を演じるA.ジョリーも顔がそっくりだ。CGはここまで来たかとこの点に先ず驚く。グレンデルやその母、ドラゴンといったクリーチャーと人間のデザインやモーション等の差が縮まり映画の中の作り物的なものがなくなるものの映画自体、その全体がアニメ的なものになる。私はアニメはアニメ、CGグラフィックはCGグラフィックとして欲しく、映画の中で混合されるのを好まない。なのだが、それでもやっぱ人間のキャラクターは生身の俳優が演じるべきだと思う。それは加工されないものの良さに他ならない。
話を物語りに戻す。時期を別にして城を襲う怪物グレンデルとドラゴン。これらが訳アリの存在なのだ。ベオウルフはグレンデルを彼の住処にて退治するが、その時グレンデルの母に言い寄られ契りを結んでしまう。契りにより国王の座にも就く事が出来たのであるが、後に城を襲われることになり、城を襲いに来るドラゴンはベオウルフとグレンデルの母との間に出来た子なのである。そしてベオウルフが退治したグレンデルはかつてフロースガールが同じように契約した結果出来た彼の子であったのだ。面白い呪いの連鎖である。フロースガールにしてもベオウルフにしても国王として君臨するヒーローなのだが、誘惑に負け、認知出来ない子供をつくり、実の子供に牙をむくという手放しで英雄視し難い一面を持つキャラクターである。

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