ミッドナイトクロス

ミッドナイトクロス(1981/アメリカ)
BLOW OUT
評価(お奨め度)★★★★
監督: ブライアン・デ・パルマ
製作: ジョージ・リットー
製作総指揮: フレッド・カルーソ
脚本: ブライアン・デ・パルマ
撮影: ヴィルモス・ジグモンド
プロダクションデザイン: ポール・シルバート
編集: ポール・ハーシュ
音楽: ピノ・ドナッジオ
衣裳デザイン: ヴィッキー・サンチェス
舞台装置: ブルース・ワイントローブ
出演: ジョン・トラヴォルタ/ナンシー・アレン/ジョン・リスゴ/デニス・フランツ/ピーター・ボイデン/カート・メイ/ジョン・アキーノ/ジョン・マクマーティン/デボラ・エヴァートン/J・パトリック・マクナマラ/ルディ・トラモンタナ

映画の効果音担当・ジャック・テリー(J.トラヴォルタ)が夜中効果音録音中、事故が起こり車が川に転落。驚いたジャックは慌てて飛び込んで助けにいくも男は既に死んでおり、助けることが出来たのは同乗女性サリー(N.アレン)のみ。マイクを差し向け音を拾っていたジャックの耳にフクロウの声が入ってくる。事件の場面に挿入されるフクロウのシーンが効果的。夜陰に紛れて様子を窺う雰囲気が増長される。車に振り返り見るフクロウはタイヤパンクの音で驚いて飛び立つ。事件に遭遇したジャックののぞき見てしまった感じがよく出ていて見事。覗きと言えば『ボディ・ダブル』をはじめB.デ・パルマを代表するイメージである。警察で事情聴取を受けるジャック。ところがこの事件死んだ男は大統領候補で話題の知事だった。女は乗っていなかったことにしてくれと頼まれる。ジャックは録音テープを検証する。聞いては巻き戻し聞いては巻き戻ししてタイヤパンクの前に銃声のあったことを見抜く。事件は暗殺だったと分かったジャックは、その後マニー(D.フランツ)という男が自分が撮ったビデオよりマスコミに流した事件模様の写真が出てくる。この連続写真からビデオ映像を作り、自分の音のテープと合わせる。ジャックが行う一連の映画技師の技術がこの映画の見せどころでもある。繰り返し映像、長回しの撮影が映像だけの説明を可能にする。電話をかけるシーン等はお得意のスプリットスクリーンを用いる。流石映像の魔術師と言われるB.デ・パルマである。サリーに隠しマイクを付けさせ、TVレポーター(C.メイ)との取引に向かわせる。TVに映像を流してもらうためである。だが、全ての黒幕バーク(J.リスゴー)が現れる。彼は女性スキャンダルを作って欲しいとの依頼を超えて暗殺を行ったのである。今やそれを依頼者の強請にしようとしているのだ。バークは娼婦(D.エヴァートン等)殺しの異常者でもある。サリーもワイヤーによる殺しの手口によって餌食となってしまう。犯人バークが来るとは思っていなかったにせよ何故自分が行かなかったのか。それは彼が映画監督(P.ボイデン)から録音した女性の断末魔の叫び声が酷いと非難を受けていた。ジャックは殺されたサリーの叫びを映画に使用するためだった。というのはストーリーメイキングに対する嫌味で、もちろんジャックはそんなことまでは考えてはいない。だがやはり自らは行かずサリーに託したことには納得できない。
『アンタッチャブル』『カジュアリティーズ』『虚栄のかがり火』『レイジング・ケイン』『カリートの道』『ミッション:インポッシブル』『スネーク・アイズ』『ミッション・トゥ・マーズ』『ファム・ファタール』『ブラック・ダリア』のB.デ・パルマ監督。彼の監督作『キャリー』『殺しのドレス』にも出演の、元妻でもあるN.アレンはなかなかの演技であった。

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