ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)

ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)(1978/日本)
評価(お奨め度)★★★★★
監督: 吉川惣司
監修: 大塚康生
製作: 藤岡豊
製作補: 郷田三朗/片山哲生
原作: モンキー・パンチ
脚本: 大和屋竺/吉川惣司
撮影: 黒木敬七/トランスアーツ/萩原享/森田俊昭/小野聡/桜井好己/山口久子/鈴木武弘/清水正幸/熊瀬哲郎
美術: 阿部行夫
編集: 柏原義影
音楽: 大野雄二
主題歌: 三波春夫「ルパン音頭」
作画監督: 椛島義夫/青木悠三
声の出演: 山田康雄/小林清志/増山江威子/井上真樹夫/納谷悟郎/大平透/富田耕生/柴田秀勝/飯塚昭三/村越伊知郎/嶋俊介/宮下勝/西村晃/三波春夫/赤塚不二夫/梶原一騎

「ラ・セーヌの星」「未来少年コナン」の脚本を手がけた吉川惣司監督ならではの出来栄え。原作モンキー・パンチのハードボイルド・セクシーな雰囲気が維持されているところが凄くいい。峰不二子(増山江威子)のオッパイなんか出ちゃうところがエッチでいいねえ。次元大介(小林清志)、石川五ヱ門(井上真樹夫)はハードボイルドに決めているが、ルパン三世(山田康雄)、銭形警部(納谷悟郎)等は、宮崎駿監督の『ルパン三世 カリオストロの城』が誠実なヒロイズムを求めていたのに比べ、三波春夫の♪ルパン音頭♪の雰囲気そのままにひょうきんおとぼけな面と、キャラクターデザインから受ける厳しさもある。優しさでなく、目的のためなら手段を選ばない毒っけこそが元々のルパン達である。本作ではヒロインは出てこず、女性キャラは峰不二子だけである。そんな点も『ルパン三世 カリオストロの城』だけでなく、他の作品にも見られるロマンス的なものも無い。あくまでコピー人間マモー()とのシリアスな対峙に絞られている。マモーはナポレオン戦争からヒトラーまで人類が歩んできた歴史そのものを操り傍観してきた何世代にもわたるコピー人間なのだ。そのコピーも繰り返す内に粗悪品も出来てくるというシリアスな訓示こそが本作の核心である。進んだ技術も突き止めると脳だけの生々しい姿で生命維持されていたのだったという。なんだか、医療技術が進むことによる生命維持が抱えるQOLを考慮した安楽死問題も観終わった後ふと考えてしまう。脳みそだけの姿で宇宙脱出を図ったマモーにようやく死を与えたルパン三世。ルパン三世の中では『ルパン三世 カリオストロの城』と一二を争い二番目に好きな作品。

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