たそがれ清兵衛

たそがれ清兵衛(2002/日本)
評価(お奨め度)★★★★★
監督: 山田洋次
プロデューサー: 中川滋弘/深澤宏/山本一郎
原作: 藤沢周平『たそがれ清兵衛』『竹光始末』『祝い人助八』
脚本: 山田洋次/朝間義隆
撮影: 長沼六男
美術: 出川三男/西岡善信
衣裳: 黒澤和子
編集: 石井巌
音楽: 冨田勲
音楽プロデューサー: 小野寺重之
主題歌: 井上陽水『決められたリズム』
監督助手: 花輪金一
照明: 中岡源権
録音: 岸田和美
出演: 真田広之/宮沢りえ/小林稔侍/大杉漣/吹越満/伊藤未希/橋口恵莉奈/深浦加奈子/神戸浩/草村礼子/嵐圭史/中村梅雀/赤塚真人/佐藤正宏/桜井センリ/北山雅康/尾美としのり/中村信二郎/田中泯/岸恵子/丹波哲郎

またまた鑑賞。本作は何度でも観てしまう。本作と同じく藤沢周平原作の『武士の一分(いちぶん)』『隠し剣 鬼の爪』の山田洋次監督による人情時代劇だ。ここからのコメントは横着して以前ホームページで書いたのをコピペする。幕末に生きる井口清兵衛(真田広之)は幕末の庄内、海坂藩の下級武士。妻を病気で亡くし、借金を抱えた貧しい生活を萱野(伊藤未希)、以登(橋口恵莉奈)という二人の娘とボケ老母と送る。仕事を終え城から帰る時に同僚との付き合いは全て断りまっすぐ家に帰る。“たそがれ清兵衛”と呼ばれる理由だ。彼の親友・飯沼倫之丞(吹越満)の妹・朋江(宮沢りえ)は幼なじみで憧れの人。嫁ぎ先の夫が酒乱で出戻っていた。元夫(大杉漣)の言いがかり、成り行きで果し合い。その剣の実力から、藩命によりこの後、切腹の命にたてつき家に立てこもる凄腕の余五善右衛門(田中泯)を討ち取れとの使命が下る。清兵衛と善右衛門の果し合いは緊張感みなぎるシーンとなっていた。ここでもリアルを追求し、こう構えてこう切りかかる、そしてこう受けるといった型にはまった殺陣にはなっていない。滑って転ぶわ、倒れるわ、刀はやたら振り回すわ。命のやり取りに余裕など無い。しかし、善右衛門演じる田中泯の倒れ方、生き絶え方はしなやかで美しかった。互いに想いを打ち明けられないもどかしい清兵衛と朋江の純な関係は細やかで繊細だ。下級武士の生活をリアルに描きながら、『男はつらいよ』のような暖かみのある庶民情緒も忘れていない。籠に乗って戻った家老が、籠から降りてよたつかせるなどはいかにも山田洋次の演出と嬉しくなる。2002年日本アカデミー作品賞、主演男優賞(真田広之)、主演女優賞(宮沢りえ)、助演男優賞(田中泯)、監督賞(山田洋次)、脚本賞(朝間義隆、山田洋次)、音楽賞(冨田勲)の他、撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞、編集賞、新人俳優賞(田中泯)を獲得総なめした。♪井上陽水「決められたリズム」♪が心に響く。“ただ、愛する人のために”清兵衛はたそがれ、実直に生きる。

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