千と千尋の神隠し

千と千尋の神隠し(2001/日本)
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: 宮崎駿
製作: 松下武義/氏家齋一郎/成田豊/星野康二/相原宏徳
プロデューサー: 鈴木敏夫
製作総指揮: 徳間康快
原作: 宮崎駿
脚本: 宮崎駿
美術監督: 武重洋二
音楽: 久石譲
音楽プロデューサー: 大川正義
CG制作: 片塰満則
映像演出: 奥井敦
作画監督: 安藤雅司/高坂希太郎/賀川愛
色彩設計: 保田道世
制作: スタジオジブリ
制作担当: 奥田誠治
整音: 井上秀司
声の出演: 柊瑠美/入野自由/夏木マリ/内藤剛志/沢口靖子/上條恒彦/小野武彦/我修院達也/はやしこば/神木隆之介/玉井夕海/大泉洋/菅原文太

『もののけ姫』で多くの賞を受賞した宮崎駿監督が続けて今度は女の子の内面に目を向けた作品。千尋(柊瑠美)が不安の中嫌々の引っ越し途中、両親(内藤剛志、沢口靖子)が興味惹かれるまま共にトンネルを抜けて出たところは何やら奇妙な世界。人気のないのに豪勢な料理が用意されている。それを食べてしまった両親は豚になってしまう。湯婆婆(夏木マリ)経営する油屋、そこは八百万の神々が集う湯屋だったのだ。神様への供え物を食したために両親は豚になってしまったのだ。奇妙なデザインのキャラクターは神々なわけであるが、面白くはあるもののもう少し畏怖的な形容も欲しかった。風呂場で神々がヘドロを吐き出す光景。山や川等を神として崇める日本ならではの文化を面白く表現し、環境汚染に対する警告する。そんな世界に迷い込んだ千尋が湯婆婆に雇用を願い出る。ここでは働かざる者は生きていけないのだ。ハク(入野自由)の導きにより釜爺(菅原文太)の下仕事をすることになる。「あ、あ」としか言えない顔無しは、車の後部シートにダラーっと横になっている千尋そのものだということです。顔無しは自分が表現出来ない者の象徴となっているが、この顔無しが一旦暴走し始めると湯婆婆を始めもう誰にも止められない。これは現代の若者が引き起こす事件と同じで実にシリアスな問題である。顔無しでなくなるには自分を表現し、相手に伝えていかなければならない。油屋の仕事も与えられたことをこなすのではなく、自分で考えて行うものなのだ。中谷彰宏著「映画を観ながら成功する方法」でそのことが書かれていて、釜爺は「仕事をしたければ、自分で見つけてやれ」と言うとある。まさにこの映画は自分の意見、意志を持ち行動する必要性を示した映画と言える。だが、湯バードになって飛び回る湯婆婆と坊(神木隆之介)、そして銭婆(夏木マリ)。この辺の関係が余計な感じがするし、難解なキャラクター過ぎて、私には結局何が言いたいのか分からなくなっている部分だ。いろいろ登場させ過ぎと言うのは松本人志著「シネマ坊主2」にも書かれていて、さらには千尋を放って置いて自分達だけで店に並んだご馳走を勝手に黙ってむさぼり食う両親の姿が理解できないとあり、まさにその通り笑ってしまった。
それでも業界の評価は高く、2002年アカデミー賞、NY批評家協会賞、LA批評家協会賞、放送映画批評家協会賞のアニメ賞、ベルリン国際映画祭金熊賞(宮崎駿)、日本アカデミー賞、ブルーリボン賞の作品賞等多数を受賞。

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