相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン

相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン(2008/日本)
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: 和泉聖治
プロデューサー: 松本基弘/上田めぐみ/香月純一/西平敦郎
製作総指揮: 君和田正夫
脚本: 戸田山雅司
撮影: 会田正裕
編集: 只野信也
音楽: 池頼広
出演: 水谷豊/寺脇康文/鈴木砂羽/高樹沙耶/岸部一徳/川原和久/大谷亮介/山中崇史/六角精児/山西惇/神保悟志/小野了/片桐竜次/木村佳乃/西村雅彦/原田龍二/松下由樹/津川雅彦/本仮屋ユイカ/柏原崇/小野寺昭/岸谷五朗/平幹二朗/西田敏行/細山田隆人

頭脳明晰ながらクセのある変人ぶりを見せる杉下右京(水谷豊)と事件で失敗してしまった熱血漢の亀山薫(寺脇康文)が身を置くのは警視庁の窓際部署“特命係”。コンビを組む風変わりな二人の刑事が事件解決に当たる姿を描く人気TVシリーズを映画化した劇場版。なんといっても人並み外れた推理展開に加え、犯人に同情するような人情的な部分もあったりする。法を犯してしまった者は必ず刑に服させるという徹底振りの中、犯人に対する親身な対応が彼らに罪を償うという意識に持っていくような優しさがこの刑事物の魅力である。加えて劇場版ならではのスケールがドラマでは味わえない要素となる。連続殺人という展開と犯人の最終ターゲットとなるのは“東京都走”という3万人のランナー、15万人とも言われる観客で、彼らがいわゆる人質である。チェスの棋譜をサインとして殺人現場に残すことによって東京都走で何かやってやるという感じのところまでは良かった。その犯人が、での活動中拿捕されたが、危険を承知で行ったという世論の非難の中介抱されずに殺されてしまった木佐原渡(細山田隆人)の死に負い目を感じている友人・塩谷(柏原崇)だろうというところまでは、反社会的思想が何をしでかしてもおかしくないとの犯人像から面白かったが、そこに木佐原の父・芳信(西田敏行)の影がちらつき始めた部分から興ざめしてしまう。芳信は強い怨みは持つものの娘の守村やよい(本仮屋ユイカ)の将来も案じているような、とことんまで逸脱できるわけではない分別のある人間であるため、どこまでも無差別に人を殺せるようには見えなかったからである。今回ターゲットの一人に挙げられながら殺されなかった国会議員の片山雛子(木村佳乃)の父・片山擁一(小野寺昭)は、木佐原渡事件のあった当時の御厨(平幹二朗)内閣の外務大臣であった。外務省が木佐原ら難民救援活動者に出した退去命令が届いていなかった事実の隠蔽に御厨と共に関わった一人である。事実を封印したSファイルの存在、公開こそが芳信の真の目的だったのだが、目的達成のための手段としては疑問が残る。だがSファイル存在を暴露したのは、鹿手袋(西村雅彦)から秘密情報を買い取った片山雛子だった。いずれは父のことを叩かれるであろう立場から先手を打って暴露側に回ったのだ。ターゲットとしながら殺さなかったことは上手い手口といえるが、最後の死に様からまともでなかったと思える塩谷の一連の犯行とのギャップを感じてしまう部分でもある。犯人が自分の身代わりとして攪乱に利用した市民ランナーを岸谷五朗が演じていたこともせっかくの緊張感も岸谷五朗という俳優ネームに気を取られてしまう演出から賛成できない。このように納得出来ない部分もあるが、杉下右京という刑事キャラのユニークさで良しとしよう。

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