SAYURI

SAYURI(2005/アメリカ)
MEMOIRS OF A GEISHA
評価(お奨め度)★★★★
監督: ロブ・マーシャル
製作: スティーヴン・スピルバーグ/ルーシー・フィッシャー/ダグラス・ウィック
製作総指揮: ゲイリー・バーバー/ロジャー・バーンバウム/ボビー・コーエン/パトリシア・ウィッチャー
原作: アーサー・ゴールデン『さゆり』(文春文庫刊)
脚本: ロビン・スウィコード/ダグ・ライト
撮影: ディオン・ビーブ
プロダクションデザイン: ジョン・マイヤー
衣装デザイン: コリーン・アトウッド
編集: ピエトロ・スカリア
音楽: ジョン・ウィリアムズ
出演: チャン・ツィイー/渡辺謙/ミシェル・ヨー/役所広司/桃井かおり/工藤夕貴/大後寿々花/ケネス・ツァン/コン・リー/ツァイ・チン/ケイリー=ヒロユキ・タガワ/ランダル・ダク・キム/テッド・レヴィン/ポール・アデルスタイン/ユージニア・ユアン/カール・ユーン/シズコ・ホシ/伊川東吾/マコ

日本芸者の話にハリウッド映画、役所広司に渡辺謙が出るということで嬉しく思った。だが主人公のさゆりはZ.ツィイーが演じると知り、なんで芸者の映画で日本人がキャスティングされずに外人なんだと不満を感じていた映画だ。芸者になったさゆりのライバルとなる初桃には『マイアミ・バイス』『ハンニバル・ライジング』のG.リー、さゆりを一流の芸者へと導く豆葉に『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』『グリーン・デスティニー』『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』のM.ヨー。みんな日本人ではないのだ。奥山篤信著「超★映画評」では、外国人の方が日本文化を理解でき、この映画ではその文化に敬意を持って更にはファンタジーの域にまで高めてくれていることを嬉しく思うと書いてある。更にはZ.ツィイー、G.リーら外国人の演技も評価している。これも俳優陣の日本文化への思いの表れだという。『シカゴ』のR.マーシャルが監督であり、製作のS.スピルバーグらと共に最初は日本でオーディションをしたという。英語が喋れるという点が日本の女優起用に至らなかった理由だという。桃井かおりはおかあさん役で起用されているが・・。中国人やマレーシア人が英語力の差で選ばれたと言うならそれは凄く残念な話。おカボを演じた工藤夕貴のように英語が堪能な女優もこれからは必要なわけだ。R.マーシャルが求めるダンスというべき踊りに耐え得る身体能力と美しさの点においてZ.ツィイーに勝ることが出来なかったのだと観終わってからは分かる。だが、憧れの存在になる会長(渡辺謙)に出会った千代を演じた大後寿々花は子供ながらなかなかの存在感。Z.ツィイーに繋がる芸者になることを誓う子供時代を立派に演じた。
やはり、日本文化に違和感を感じないことは多分にあるものの幻想的なファンタジーに仕上がっていた。英語で語られることもかえって違和感そのものを被うことになった。原作の内容は知らないのだが、本映画同様さゆりは会長と結ばれる結末なのであろうか。それともハリウッド特有のハッピーエンドに変えたのであろうか。

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この記事へのコメント

よし
2009年05月14日 10:39
この後、結婚は出来ない(妻と娘がいる)のですが会長の子供(男の子)を生みます。相続の問題(将来この男の子を跡継ぎにするかもしれないと会長の娘の結婚相手が気にすると思い)があり自発的に子供を連れてニューヨークに移住し、そこで置屋を経営します。会長や豆葉もたまに行きます。映画は途中で終わっていますが、以降のシーンも撮影されていました。セントラル・パークでの会長と子供の手をひいた洋装のさゆりの写真があります。また原作から考えるとチャン・ツィイーのヌードシーンや濡れ場がないのが不思議なくらいです。
今話題のチャン・ツィイーの婚約者は、この映画を観て興味を持ったようです。さゆりはチャン・ツィイー本人のイメージと近いと思います。非常に美しいこと(子供のころから人が必ず振り返るほど美しい)、忍耐力、聡明さ、謙虚さなどです。一つ違うのは向上心の強さだと思います。小説で「さゆり」は「のぶ」を裏切るまでは全く他人に逆らう行為は全く行いませんがチャン・ツィイーは演技に対しての熱意は普通ではなく、共演したことのあるオダギリ・ジョーもこんな根性のある女優は見たことないと言っています。
YG-AKIRA
2009年05月16日 23:01
さゆりのその後を教えて頂き有難うございます。結末をうかがって思うのではないですが、やはり、途中で終わらせる方が趣深く、時間の限られる映画では特に外国パートは必要ないと思います。また、チャン・ツィイーに濡れ場は望みません。映画で表現しているようにさゆりの成功物語とするならマイナス表現となる気がします。
ただ、言われるように、根性のあることは彼女の出演映画からも十分に分かります。

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