フィールド・オブ・ドリームス

フィールド・オブ・ドリームス(1989/アメリカ)
FIELD OF DREAMS
評価(お奨め度)★★★★★
監督: フィル・アルデン・ロビンソン
製作: ローレンス・ゴードン/チャールズ・ゴードン
製作補: ロイド・レヴィン
製作総指揮: ブライアン・フランキッシュ
原作: W・P・キンセラ
脚本: フィル・アルデン・ロビンソン
撮影: ジョン・リンドレー
プロダクションデザイン: デニス・ガスナー
美術: レスリー・マクドナルド
衣装デザイン: リンダ・M・バス
編集: イアン・クラフォード
キャスティング: マージェリー・シムキン
音楽: ジェームズ・ホーナー
舞台装置: ナンシー・ハイ
出演: ケヴィン・コスナー/エイミー・マディガン/ギャビー・ホフマン/レイ・リオッタ/ティモシー・バスフィールド/ジェームズ・アール・ジョーンズ/バート・ランカスター/フランク・ホエーリー/ドワイヤー・ブラウン/アン・セイモア/アート・ラフルー

アメリカの文化がここにある。男が夢見るものがこの映画にある。野球というものが男の中にどれだけ根付いているかが分かる。男にはヒーローへの憧れ、親父への想い等がある。しかし、これらは言葉で語れるものではないし、語れないからこそ浪漫なのである。しかし、野球が国民的文化となっているアメリカでは、野球により互いの心の奥を通わすことが出来る。K.コスナー演じるレイ・キンセラに至っては妻アニー(A.マディガン)と娘カリン(G.ホフマン)との間でも暖かい家族愛を見せてくれる。野球を、いやベースボールを通してそれぞれが理解し合っている。それは、レイが野球場を作るというとてつもない夢に協力することから伺える。「字幕のむこうの別世界」で西森マリーも、アニーは馬鹿なことをしたかもと不安がるレイを認める言葉で勇気づける妻の鑑だと著していた。
キンセラ一家にしか見えない幽霊のベースボールプレイヤー。故人とのふれあいがノスタルジアを生み、ベースボールという題材がさらにファンタジー化する。伝説の“シューレス・ジョー”がまず現れ、最後にはレイのお父ちゃん(D.ブラウン)が甦る。八百長疑惑で野球界を追われることになったジョーを演じるのがR.リオッタ。リオッタの濃い過ぎる程の眼がベースボールへの純朴な想いを感じさせ、その愛くるしさが次元の違う大きな優しさとなり包み込む。彼らがトウモロコシ畑から現れて、野球をし、またトウモロコシ畑に消えていくところはやわらかなタッチで絵的に美しい。父との再会に至るまで断片的な天の声、旅で出会うサインに従っていくのだ。ミステリアスな啓示がドラマを盛り上げる。テレンス・マン(J.アール・ジョーンズ)との天の声の旅で、果たせなかった父の思いを見つめ直すレイ。畑に消えていく彼らの後姿や、レイの父親が現れてキャッチボールをするシーンは涙ものである。また、日暮れの中照明のともる夢を象徴した田舎の野球場に向かう車の列、ヘッドライトは美しく、心に残るエンディングである。監督は『スニーカーズ』『トータル・フィアーズ』のP.アルデン・ロビンソン。

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この記事へのコメント

Shizuka
2009年01月27日 21:01
わたしのもっとも好きな映画の一つです。妻のアニーに共感するのは、学校の「悪質な本を排斥しよう」というような集会で、表現の自由を否定するのはファッショだ~!というようなことをエキサイティングに主張する場面で、夫に引きずられて退場する姿がcuteでした!とても愛おしい奥さんです。こんな奥さんがほしい!父とキャッチボールする場面は、父親と息子の言葉では語れない誠実な風景でしたね・・・サトウキビ畑に消えていく選手たちの消え具合が、美しいのですよね。
 ファンタジーで素敵な映画ですよね。
YG-AKIRA
2009年01月31日 18:14
禁止書籍の捜索と焼却。表現・思想の自由を奪われる怖さ。映画『華氏451』を思い出します。そこまで強い訴えはないものの本作でもアニーによってちらっと提示していました。
いつまでも夢に浸れる、昔に戻れる空間を持ち続けていたいです。スクリーンの前もその一つと言えるでしょう。それには素直な気持ちも抱き続けないとと思うこの頃です。
十瑠
2009年02月04日 10:01
はじめまして。
TB返し、ありがとうございました。

同じ五つ★評価で、私も★★★★★でした。^^

また、おじゃまさせて下さい。
YG-AKIRA
2009年02月07日 20:32
十瑠さん、こちらこそありがとうございました。
拝見させて頂き、すごく深いところまで読み取られていることに驚きました。これからもいろいろ見させていただきます。

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    Excerpt: (1989/フィル・アルデン・ロビンソン監督・脚本/ケヴィン・コスナー、エイミー・マディガン、レイ・リオッタ、ジェームズ・アール・ジョーンズ、バート・ランカスター、ギャビー・ホフマン、ティモシー・バス.. Weblog: テアトル十瑠 racked: 2009-01-30 19:31