初恋

初恋(2006/日本)
評価(お奨め度)★★★★
監督: 塙幸成
原作: 中原みすず『初恋』(リトル・モア刊)
脚本: 塙幸成/市川はるみ/鴨川哲郎
撮影: 藤澤順一
美術: 斎藤岩男
衣装: 宮本茉莉
編集: 冨田伸子
音楽: COIL
音楽プロデューサー: 穂苅太郎
主題歌: 元ちとせ『青のレクイエム』
記録: 樽角みほり
照明: 上田なりゆき
装飾: 松本良二
録音: 山方浩
助監督: 鴨川哲郎
出演: 宮崎あおい/小出恵介/宮崎将/小嶺麗奈/柄本佑/青木崇高/松浦祐也/藤村俊二

1968年に起きた三億円事件。有名な事件なのだが、今回詳細を改めて勉強出来たことが嬉しい。犯人は捕まっていないので犯人像は想像であるが、事件で残された状況証拠などはかなり忠実である。ジェラルミンケースを積んだ車を如何に強奪したか。爆弾が仕掛けられたと非難させ自分が運転して逃げる。車を乗り換える所、オートバイを隠しておいた場所など実際に起きた事件の様子が見えてくる。なぜ、犯人は捕まらなかったのか。その疑問を、犯人を18歳の女子高生・みすず(宮崎あおい)とすることでかなりリアリティが生まれている。そして女子高生がこんな大それた事件を実行する動機として、“初恋”を設定しているのが上手い。みすずは初めて自分を頼りにしてくれる東大生・岸(小出恵介)に好意を持ち、彼が計画した強奪を実行する。また、接点のなさそうな二人が運命的出会いを果たせるのが、みすずの兄貴・亮(宮崎将)と岸がBというジャズ喫茶に集うメンバーだというストーリー。宮崎将は宮崎あおいの実際の兄でもあるという。宮崎あおいに兄がいたことはさることながら俳優をしていたのも今回初めて知った。三億円事件の犯人はバイクでシートを引きずって来たという。本作でもシートを取り除こうとしても絡まったシートが外せず、そのまま現場へやってくる。このことも女性であることが実にありそうな結果であるように思える。もし男ならなんらかの道具や機転でシートをカットするくらいのことは出来ると思う。以上述べたように設定はよく出来ているものの、あの白バイ犯人を女性が演じ納得させるのは難しい。演じきった宮崎あおいはやはり流石。宮崎あおいが出演している『NANA』と出ていない『NANA2』を観比べた時に宮崎あおいを凄いと感じたが、彼女の演技力は素晴らしい。
ただ一つ、岸が事件を企てたことを政治家の父にバレテいて、仲間だったバイク屋(藤村俊二)が、政治家一家の安泰のため消されたことは納得いかない。全くばれなかった事が絶対に必要。

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