男たちの大和/YAMATO

男たちの大和/YAMATO(2005/日本)
評価(お奨め度)★★★★
監督: 佐藤純彌
製作: 角川春樹
プロデューサー: 厨子稔雄/小柳憲子/村上典吏子
製作総指揮: 高岩淡/広瀬道貞
企画: 坂上順/早河洋
原作: 辺見じゅん『決定版 男たちの大和』(ハルキ文庫刊)
脚本: 佐藤純彌
撮影: 阪本善尚
特撮監督: 佛田洋
美術: 松宮敏之/近藤成之
編集: 米田武朗
音楽: 久石譲
主題歌: 長渕剛
VFXスーパーバイザー: 進威志
照明: 大久保武志
整音: 瀬川徹夫
録音: 松陰信彦
助監督: 山下耕一郎
CGスーパーバイザー: 野口光一
テクニカルコーディネーター: 根岸誠
音楽総合プロデューサー: 角川春樹
出演: 反町隆史/中村獅童/鈴木京香/松山ケンイチ/渡辺大/内野謙太/崎本大海/橋爪遼/山田純大/高岡建治/高知東生/平山広行/森宮隆/金児憲史/長嶋一茂/蒼井優/高畑淳子/余貴美子/池松壮亮/井川比佐志/勝野洋/野崎海太郎/春田純一/本田博太郎/林隆三/寺島しのぶ/白石加代子/奥田瑛二/渡哲也/仲代達矢

2006年日本アカデミー賞美術賞(松宮敏之)、録音賞(松陰信彦)、及び2005年ブルーリボン賞監督賞を自ら受賞した『新幹線大爆破』『人間の証明』『野性の証明』『敦煌』の佐藤純彌監督。海底に沈んだ大和の撮影に成功した。沈んだ大和の映像から入り、大和の生き残り神尾(仲代達矢)の回想で進むこの展開は、ローズの回想で話が進む『タイタニック』と同じ。明らかに真似ている。生き残ってしまったことに負い目を感じて生きてきた神尾に生きる使命を改めて認識させのは、大和が眠る北緯30度43分、東経128度04分に父の散骨することを願い出た内田真貴子(鈴木京香)だった。神尾と共に生き残り組みだった内田二等兵曹(中村獅童)が育てた多くの身寄りのない子供の一人が真貴子だ。次世代に命を繋ぐこと・・である。
満載排水量は7万2千トンと言われる巨大戦艦は、当時世界最長射程と言われた46cm主砲、その装填方式(縦送り)、測距儀、球状船首など最高技術の結晶であるだけにかっこ良さは言わずもがなである。それを実寸大セットで撮影した戦闘シーンの迫力は凄かった。わざわざ、尾道のセットを見に行き、大和坂と言われる甲板立ったは感慨深かった。やはり当時技術を極めた大和は憧れの戦艦だ。
だが、乗組員それぞれの私的部分を描くに偏ったことでメロドラマ風になってしまった。神尾・海軍特別少年兵ことかっちゃん(松山ケンイチ)と妙ちゃん(蒼井優)二人の純情で悲しい恋や内田と森脇(反町隆史)、唐木(山田純大)3人の二等兵曹友情とそれぞれの内地への思いがあった。片道の燃料で沖縄特攻をかける菊水作戦に覚悟を決めて内地に別れを告げる乗組員達と残される家族のドラマは多く取り上げられた。この話は、辺見じゅんの同名小説の方も読んだ。こういう感傷的ドラマは本で読むとそれほどでもないが、映像化するとコテコテになる。私的なドラマ部分を如何に抑えるかである。大和艦内での激しい奮闘振りは凄まじかったものの、やはり描いて欲しかったのは海戦の詳細。ミッドウェー海戦やマリワナ沖、レイテ沖海戦での艦隊の動き等である。味方機を誤射したり、主砲能力を殆ど活用しきれず敵艦撃沈も非常に少なかった事実により大和が美化出来ずともその辺りのことを含めて描いてもらいたかった。
天一号作戦に覚悟を決めて沖縄に向かうとはいっても、特攻そのものに意味を持たそうとする兵士たち、家族への思いを抑え頑張る兵士たちに、臼淵大尉(長嶋一茂)が素晴らしい言葉を投げかける。いい役なのだが、如何せん長嶋一茂の演技はやはり素人くさい。くだを巻いたような感じで凄んで見せるだけの中村獅童等も含めてキャスティングは失敗。
第二艦隊司令長官・伊藤整一中将(渡哲也)、大和第6代艦長・有賀幸作大佐(奥田瑛二)以下他2700名以上の亡くなった方にご冥福を。

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