シカゴ

シカゴ(2002/アメリカ)
CHICAGO
評価(お奨め度)★★★★★
監督: ロブ・マーシャル
製作: マーティ・リチャーズ
共同製作: ドン・カーモディ
製作総指揮: ニール・メロン/クレイグ・ゼイダン/ジェニファー・バーマン/サム・クロザーズ/メリル・ポスター/ボブ・ワインスタイン/ハーヴェイ・ワインスタイン
共同製作総指揮: ジュリー・ゴールドスタイン
原作: ボブ・フォッシー/フレッド・エッブ(ミュージカル『シカゴ』)
原作戯曲: モーリン・ダラス・ワトキンス
脚本: ビル・コンドン
撮影: ディオン・ビーブ
美術: ジョン・マイヤー
衣装: コリーン・アトウッド
編集: マーティン・ウォルシュ
音楽: ジョン・カンダー(ミュージカル『シカゴ』)/ダニー・エルフマン
出演: レニー・ゼルウィガー/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/リチャード・ギア/クイーン・ラティファ/ジョン・C・ライリー/テイ・ディグス/ルーシー・リュー/クリスティーン・バランスキー/コルム・フィオール/ドミニク・ウェスト

ミュージカルはどうしても突然踊りだす、歌いだすというのに違和感を感じると思われる。オペラと同様音楽で表現される芸術であることを理解しなくては。悲しい時も踊る。辛い時も歌う。悩める時も皆でダンスするのである。それでも映画では芝居に上手く溶け込むよう工夫がなされる。『サウンド・オブ・ミュージック』は音楽をテーマにしたストーリー。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』はビョーク演じる主人公の現実逃避の世界をダンスや歌で表現した。『シカゴ』の場合はショービズの世界に憧れを抱くロキシー(R.ゼルウィガー)や他キャラクターの妄想シーンと取れる。ミュージカルと現実のシーンのつなぎが上手い。ゼルウィガーの甘えた声は、単純おバカで愛人を殺してしまった主人公ロキシーによく合う。一方、心配していたタップダンスも無難にこなした弁護士ビリー役のR.ギア。悪徳弁護士という役柄はギアの細くちっちゃいお目めにマッチする。彼のセクシーさはこの役のようないやらしさにより引き立つ。ロキシーはビリーに操られるがまま彼の描くストーリーにのっとって行動する。ビリーが用意したセリフどおりにコメントするロキシーはいつしか腹話術人形になっているのである。脚本はほんとよく出来ている。腹話術師と人形の演技も上手かった。特にメイクが上手い。不二家のキャラクター・ポコちゃんペコちゃんのような目が忘れられない。「映画でにぎりっ屁!」で榎本俊二もR.ゼルウィガーとR.ギアが良かったとコメントしている。R.ゼルウィガーにはセクシーな体と顔のギャップがあるし、R.ギアの歌も味があったと。
有名なミュージカルを映像化したこの作品、2002年アカデミー賞、作品賞、助演女優賞(C.ゼタ=ジョーンズ)、美術賞、衣裳デザイン賞、音響賞、編集賞、2002年ゴールデン・グローブ作品賞、主演女優賞(R.ゼルウィガー)、主演男優賞(R.ギア)を獲得した年度を代表する映画である。ヴェルマ(C.ゼタ=ジョーンズ)は体型の風格も身に付け、表情も豊かでダンスの迫力たるや凄かった。実生活で母親となった凄みはそのままダンスにも生かされていた。さすが助演女優賞である。ヴェルマと5人の女囚が刑務所内で歌い踊る♪セル・ブロック・タンゴ♪、繰り返される殺人のキーワード(ポップ、シックス・・アアッ、シセロ・)の輪唱が最高にカッコイイ。またノミネートされながら受賞を逃したJ.C・ライリーの哀愁ある演技が素晴らしかった。エイモス(J.C・ライリー)が世間で注目されない、気付かれないとして歌う♪ミスター・セロファン♪は心に残る一曲。J.C・ライリーにR.ゼルウィガーやR.ギア、ミュージカルなんて想像できない俳優が、意外性だけでない、それぞれの持つ独特の雰囲気を生かして歌を披露してくれる。

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