猿の惑星

猿の惑星(1968/アメリカ)
PLANET OF THE APES
評価(お奨め度)★★★★★
監督: フランクリン・J・シャフナー
製作: アーサー・P・ジェイコブス/モート・エイブラハムズ
原作: ピエール・ブール
脚本: ロッド・サーリング/マイケル・ウィルソン
撮影: レオン・シャムロイ
特殊効果: L・B・アボット
特殊メイク: ジョン・チェンバース
音楽: ジェリー・ゴールドスミス
出演: チャールトン・ヘストン/キム・ハンター/ロディ・マクドウォール/リンダ・ハリソン/モーリス・エヴァンス/ジェームズ・ホイットモア/ジェームズ・デイリー/ロバート・ガナー/ルー・ワグナー/ウッドロウ・パーフレイ/ライト・キング/ポール・ランバート/ジェームズ・ダリー

『続・猿の惑星』のTV放映があったのをHDに録画してほったらかしていたのだが、いよいよ観ようと思い立ち、前作に当たる本作を再度観ることにした。本作はさらに『新・猿の惑星』『猿の惑星・征服』『最後の猿の惑星』とシリーズ化された第1作。SF映画を語るにおいて外すことの出来ない偉大なる映画。当時はSFと言えばB級と思われがちだったが、テーマの重厚性や、セットや猿のメイクの当時としてはとても高い技術が追求されていることから充分メジャー級。また、主役を『地上最大のショウ』『十戒』『黒い罠』『大いなる西部』『ベン・ハー』の超ビッグ俳優C.ヘストンが演じたことも単なるSFとの評価に終わらない。監督F.J.シャフナーは、本作の後『パットン大戦車軍団』『パピヨン』という名作も監督する。SF映画の金字塔と言える本作はティム・バートン監督によって2001年『PLANET OF THE APES 猿の惑星』としてリメイクされている。
地球から打ち上げられた宇宙船が1年6ヵ月後にある惑星に着陸した。相対性理論によると地球では2000年という年月が経っていることになる。光速に限りなく近づく事が出来れば時間経過を遅くすることは可能であるとしている理論もあるが、テイラー(C.ヘストン)の説明にあるように「6ヶ月は地球時間700年に相当する。」を達成するには物凄いエネルギーが必要。柳田理科雄は「空想科学映画読本」で本作の結末に判明する事実について、人類が地球をだめにしたこと、その一番大きな理由は非常に高速の宇宙船を打ち上げるためにとんでもないエネルギーを消費し、地球を砂漠化させたのだと面白く語っている。そのようなエネルギーを作り出すには地球の自転エネルギーぐらいで自転が遅くなっていたのかもと茶化している。ただ、劇中でも日が沈まない云々の説明はあった。テイラー達は不時着した時殆ど年を取っていなかったが、同じ宇宙船に乗っていた女性パイロットはミイラとなっていた。同じ高速であったはずなのに・・。睡眠装置の気密が女性のものだけ保たれてなかったという理由は納得いかない。
やはり本作の一番の醍醐味は高等生物としての地位が人間と猿で逆転していることにある。猿が人間を狩り、檻に入れる。人間は言葉が話せないが、猿は言葉を話し宗教や科学技術も探求するような社会を作り上げているのだ。テイラーには納得いかない。一方、ザイアス博士(M.エヴァンス)はじめ、猿社会は知能を持つテイラーの存在は認められない。そしてザイアス博士はテイラーによってもたらされる封印した事実が明らかになることを恐れていた。
猿の中にも革新的な科学者、事実より真実を追究したいと考えるジーラ(K.ハンター)とコーネリアス(R.マクドウォール)がおり、テイラーに興味を抱き、禁断の地へと向かう彼を援助する。もちろんテイラーは、話せないとはいえ同族の人間ヒロイン、お気に入りのノヴァ(L.ハリソン)も連れて行く。次第に明かされる猿以前の文明の存在及び人間の影。ザイアスの制止も聞かず先に向かったテイラーが目にしたものは!なんと自由の女神像であった。荒れ果てた砂漠はかつてのニューヨークだったのだ。人類の愚かさに絶望するテイラー。実にショッキングな見事な演出といえるラストシーンは決して忘れることはない。

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