吸血鬼ゴケミドロ

吸血鬼ゴケミドロ(1968/日本)
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: 佐藤肇
製作: 猪股尭
脚本: 高久進/小林久三
撮影: 平瀬静雄
美術: 芳野尹孝
編集: 寺田昭光
音楽: 菊池俊輔
出演: 吉田輝雄/佐藤友美/高橋昌也/高英男/金子信雄/楠侑子/加藤和夫/キャッシィ・ホーラン/北村英三/山本紀彦/西本祐行

『レザボアドッグス』『パルプ・フィクション』『ジャッキー・ブラウン』『キル・ビル』『キル・ビル Vol.2』『シン・シティ』のクエンティン・タランティーノ監督にも影響を与えていると聞く映画。
アメーバ状の宇宙生物・ゴケミドロが人間征服を達成すべく地球にやって来た。光る物体に包まれ制御を失い不時着したジェット機の乗客が次々とゴケミドロに犯されて吸血鬼に変貌していく様子を描いた物語。ジェット機の乗客は少ないものの個性派揃いである。後に人間がゴケミドロに侵されていく様子を見てみたいと生物学者としての興味にとりつかれ、倫理観を失う佐賀(高橋昌也)、外国大使暗殺のテロリスト寺岡(高英男)、次に総理を狙おうかとの選挙活動中の大物政治家だが、そんな大事な時とは思えないほど、横暴で徳安(金子信雄)の嫁さん(楠侑子)と人目もはばからずイチャつく真野(北村英三)。徳安は真野の力を借りて大物になっている利権がらみの男。額が縦にぱっくり裂け、そこからゴケミドロに侵入され犯された寺岡の様子を見てしまい気が動転してしまっているスチュワーデス(佐藤友美)に催眠術をかける妖しげな精神科医の百武(加藤和夫)、自殺志願者であったが、なかなか死なず、ゴケミドロの恐怖に怯え機内へ助けを求めながら持っていた爆弾で爆死する松宮(山本紀彦)、夫を戦争で亡くしており、その夫が頭裂かれて亡くなっていた事から、額が裂けた寺岡を放っておけないと取り乱す外国人ニール。『昆虫大戦争』で殺人蜂を育てていたアナベルを演じたキャッシィ・ホーランがニールとなっており、どういうわけだか登場人物の中、唯一まともなパイロット()をライフルで撃ってしまう。致命傷にはならず、この後彼は主人公として最後まで生き残るのだが、ニールのこの射撃はまともじゃない。もちろんこんな異常者達は皆死んでしまうのだが、パイロットとスチュワーデスだけが生き残り街まで逃げ延びた。だが街の様子はおかしい。『バイオハザード』で病院で目を覚ましたアリスが目にする街ラクーンシティの惨状の雰囲気に似ている。なんと町中の人はゴケミドロに犯され誰一人いないのだ。二人たたずむ絵に人類の滅亡が暗示されたラストが印象的だ。人物設定、ストーリー展開などコテコテで分かりやすいだけに、多く作り出されているゾンビ映画に影響し取り入れられている要素は多いこともよく分かる。

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