トンマッコルへようこそ

トンマッコルへようこそ(2005/韓国)
評価(お奨め度)★★★★
監督: パク・クァンヒョン
製作: チャン・ジン
製作総指揮: キム・ウテク/チョン・テソン
原作: チャン・ジン
脚本: チャン・ジン/パク・クァンヒョン/キム・ジュン
撮影: チェ・サンホ
音楽: 久石譲
出演: シン・ハギュン/チョン・ジェヨン/カン・ヘジョン/イム・ハリョン/ソ・ジェギョン/スティーヴ・テシュラー/リュ・ドックァン/チョン・ジェジン/チョ・ドッキョン/クォン・オミン

宮崎宮崎駿映画の音楽と言えば久石譲である。その久石譲が音楽を務める。どこかで、いやよく聴く音楽だと思っていたらそういうことだった。彼の音楽は反戦映画とはいえ、心温まるヒューマン・ファンタジーである本作によく合う。
舞台となるのは朝鮮戦争の頃の38度線付近の山奥にあるトンマッコル村。アメリカ人パイロット・スミス(S.テシュラー)の飛行機が不時着。村人に介抱されているところへ韓国軍兵士・ピョ少尉(S.ハギュン)、ムン(S.ジェギョン)と人民軍兵士・リ中隊長(J.ジェヨン)、チャン(I.ハリョン)、ソ(R.ドックァン)が迷って村に現れる。一触即発の状態で銃を構え向き合う兵士達。村人達にも不動を命じていたものの、武器など見たこともない村人には危機感はない。それよりも畑に現れたイノシシの方が一大事。日常作業に戻っていく。それでもなお、向き合っていた兵士達の手から無邪気な娘ヨイル(G.ヘジョン)によりピンを抜かれた手榴弾が転がり落ちる。爆発?いや不発弾だと思って放り投げたらトウモロコシ倉庫を吹き飛ばす。一瞬で吹き飛んだポップコーンの花が舞い上がる。食糧の蓄えを失わせてしまったことに責任を感じた兵士達は農作業を手伝うことになる。ヨイルをはじめ老人の村長(J.ジェジン)ですら草ソリを楽しむ純朴に触れ徐々に敵対していた兵士に変化が起こる。やんちゃ坊主ドング(K.オミン)が巨大イノシシに襲われた時には兵士みんなの連携によってイノシシを仕留める。村人の人の良さは、スミスに教科書どうり「ハウ・アー・ユー」と尋ねて「ファイン・アンド・ユー?」とかえされる会話を期待するキム先生(J.ドッキョン)を囲む村人の姿に表れている。悲惨な戦争体験をしてきた兵士にとってトンマッコルは奇跡のユートピアである。村の景色、上記フライング・イノシシ等をスローモーションで幻想的に描く。ファンタジーの世界は観ている私だけでなく、彼ら兵士達も魅了する。やがて、兵士行方不明から、付近に人民軍拠点があると勘違いした連合軍は拠点を潰す決定をする。トンマッコルを守るため兵士達は立場を超え共同で命を投げ出して村を守るのだ。本当に守るべきもののために爆撃に立ち向かう彼らの表情はとても満たされていた。ポップコーンの花がはじけ開くシーンの美しさは秀逸。温かくて優しい映画。

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