永遠のマリア・カラス

永遠のマリア・カラス(2002/イタリア/フランス/イギリス/ルーマニア/スペイン)
CALLAS FOREVER
評価(お奨め度)★★★★
監督: フランコ・ゼフィレッリ
製作: オリヴィエ・グラニエ/リカルド・トッツィ/ジョヴァネーラ・ザノーニ
脚本: フランコ・ゼフィレッリ/マーティン・シャーマン
撮影: エンニオ・グァルニエリ
編集: ショーン・バートン
音楽: アレッシオ・ヴラド
音楽コンサルタント: ユージーン・コーン
衣装: カール・ラガーフェルド
出演: ファニー・アルダン/ジェレミー・アイアンズ/ジョーン・プロウライト/ジェイ・ロダン/ガブリエル・ガルコ

『ブラザー・サン シスター・ムーン』『チャンプ』『エンドレス・ラブ』『ハムレット』『ジェイン・エア』のF.ゼフィレッリ監督。伝説の天才オペラ歌手マリア・カラスを演じる主演は『愛と哀しみのボレロ』『エリザベス』『8人の女たち』『パリ、ジュテーム』のF.アルダン。
表舞台からから退いた生活を送るマリア・カラスの元にプロモーターのラリー(J.アイアンズ)がカラス主演のオペラ映画の企画を持って来る。ラリーは昔からの仕事仲間で気心の知れた間柄である。かつての歌声は持ち合わせないカラスであったが、ラリーは全盛期頃の録音を使うことを提案する。初めは拒否したカラスであったが、口パクとはいえ吹きかえる声はカラス自身の声なのだからごまかしではないとの説得についに承諾する。オペラ映画は“カルメン”、ヒロインの役を演じるカラスの意気込みは凄い。自らが選んだ相手ドン・ホセ役のマルコ(G.ガルコ)と入り込んでいく。彼女の演技力に圧倒される製作陣は映画の成功を確信していた。だが、ヒロインを演じながら熱くなっても、役を離れて燃え上がりそうになる男女の関係には入る事が出来ない。全盛を過ぎた寂しさを逆に痛感してしまう。完成した映画の試写を見るとやはり口パクである事が許せなくなる。そこで“トスカ”を現在の声で歌い、最後は自らが納得できる形で終わりたいことを告げるもラリーには却下される。オペラ歌手であるだけに歌を唄うことに関してはプライドがあるのだろう。歌手が口パクなんて最も許せなく思って当然。それでこそプロである。
ミュージカル映画『マイ・フェア・レディ』のヒロインを演じたオードリー・ヘプバーンの歌声はマーニ・ニクソンによる吹き替えであることは有名だが、オードリー・ヘップバーンの心境はどのようだっただろうか。歌を唄わせてもらえない惨めさはあったと思う。だが、それでもジュリー・アンドリュースではなく自分が選ばれたという自負があって歌の方は割り切っていたのかもしれない。マリア・カラスは俳優ではない。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック