空軍大戦略

空軍大戦略(1969/イギリス)
BATTLE OF BRITAIN
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: ガイ・ハミルトン
製作: ハリー・サルツマン/ベンジャミン・フィッツ
脚本: ジェームズ・ケナウェイ/ウィルフレッド・グレートレックス
撮影: フレディ・ヤング
音楽: ロン・グッドウィン
作曲: ウィリアム・ウォルトン
出演: ローレンス・オリヴィエ/マイケル・ケイン/ロバート・ショウ/トレヴァー・ハワード/クリストファー・プラマー/スザンナ・ヨーク/クルト・ユルゲンス/ラルフ・リチャードソン/マイケル・レッドグレーヴ/ハリー・アンドリュース/バリー・フォスター/エドワード・フォックス/パトリック・ワイマーク/ハイン・リース/ケネス・モア/イアン・マクシェーン/アイラ・ブレア/アレクサンダー・アラーソン

『ナバロンの嵐』のG.ハミルトン監督。G.ハミルトンといえばクリスティ・ミステリーの『クリスタル殺人事件』『地中海殺人事件』、007シリーズの『007/ゴールドフィンガー』『007/ダイヤモンドは永遠に』『007/死ぬのは奴らだ』『007/黄金銃を持つ男』の監督でもある。G.ハミルトンが描く“バトル・オブ・ブリテン”とは第二次世界大戦前期、1940年7月から10月にかけて行われた英本土上空の制空権を巡る英独の戦いである。なんといっても戦闘機のドッグファイトシーンが見ごたえある。実物のイギリス側の戦闘機スピットファイアやハリケーン、ドイツの戦闘機メッサーシュミットBf109や爆撃機ハインケルHe111が当時の姿で登場する。英国保有600機に対しドイツ保有するのは2500機、戦力の違いは歴然だったが空軍最高司令官ヒュー・ダウディング空軍大将(L.オリヴィエ)の指揮のもと、レーダーを駆使した作戦により本土爆撃の猛攻を守り抜く。イギリスはパイロット不足にポーランド人やニュージーランド人等多国籍の寄せ集めで対応した。英語が話せないためコミュニケーションもままならない状態だったことも描かれる。C.プラマー演じるハーヴェイ空軍少佐もイギリス人ではなくカナダ人である。数に勝るドイツ機に立ち向かうには管制塔主導で無駄なく編隊を組む必要があった中で言葉の壁のあるポーランド人パイロットを使わざるを得ない状況は厳しかったろうが、それでもドイツ侵攻を阻むことができたのは国を追われた彼らのドイツに対する気持ちの強さであったかもしれない。R.ショウはスキッパー空軍少佐、『眼下の敵』ストルバーグ艦長役で有名なC.ユルゲンスはドイツ外務省密使フォン・リヒター男爵を演じ、『ジャッカルの日』スナイパー、ジャッカル役での記憶が残るE.フォックスはアーチー空軍少尉、『サイダーハウス・ルール』ウィルバー・ラーチ医師で有名なM.ケインはキャンフィールド空軍少佐と錚々たる俳優が出演している。特に誰が主人公というでもない群像劇のようになっている。これといったキャラクターに感情移入させることなくマクロ的視野で作り上げる。チャーチル首相も称える空軍功績としてテロップを流すがヒロイズムは強くない。
ドイツ国家元帥/空軍最高司令官・ヘルマン・ゲーリング元帥(ハイン・リース)が「なにか必要か」との問いにファルケ(マンフレッド・レッドマン)は「スピットファイアの中隊を」と答え不興を買うシーンがあるが、これは実際にあったことらしく、アドルフ・ガーランドがゲーリング元帥に言ったということになっている。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック