ホワイトハンター ブラックハート

ホワイトハンター ブラックハート(1990/アメリカ)
WHITE HUNTER, BLACK HEART
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: クリント・イーストウッド
製作: クリント・イーストウッド
原作: ピーター・ヴィアテル
脚本: ジェームズ・ブリッジス/バート・ケネディ/ピーター・ヴィアテル
撮影: ジャック・N・グリーン
音楽: レニー・ニーハウス
出演: クリント・イーストウッド/ジェフ・フェイヒー/ジョージ・ズンザ/アルン・アームストロング/エドワード・チューダー・ポール/マリサ・ベレンソン

C.イーストウッド監督/製作/出演の映画。『マルタの鷹』『黄金』『白鯨』『荒馬と女』で知られるジョン・ヒューストン監督をモデルに『アフリカの女王』の監督としてアフリカロケに行った際の象狩りにとりつかれたエピソードを映画化したもの。
C.イーストウッド演じるジョン・ウィルソン監督はプロデューサーの意向など関係ない、まして観客に媚びうる様な映画などもっての他、自分のひらめきのもと取りたい映画を撮るのが信条だ。如何に金の面でプロデューサーのランダース(G.ズンザ)が苦労しようが全くお構いなし。今回のロケもアフリカに行けるということで頭の中は象狩りでいっぱいだった。カリスマ的存在にまでなったジョンは脚本家ピート(J.フェイ)に作り手の媚びない姿を見せつけていた。だがモデルとなったジョン・ヒューストン監督の後の作品『007/カジノ・ロワイヤル』『勝利への脱出』はかなり大衆を意識した興業的映画だと思う。映画撮影がいっこうに進まないことに苛立つランダース。スタッフや俳優が揃っても象を仕留めるまではと撮影を行わないジョン。黒人だろうがヤダヤ人だろうがそんなものになんの偏見もないジョンはある意味魅力的な人物だろう。そんなところもあってか、案内役を務めるアフリカ人のライサー(E.T.ポール)とは仲良くなり、それがジョンに象を仕留めさせようとのライサーの無謀な行動に繋がり命を落とす。ラストは目の前で突然ライサーが死んでしまう出来事によたつきながら村に帰り、撮影を始めるのだった。ライサーの死を知った村人たちが口ずさんだ唄の歌詞にあるのが「ホワイトハンター ブラックハート」。人権を認めているようでいて、どこかガイドの扱いもまずかったのではないか。危険を顧みない行動へと導いてしまってはいなかったか。そして何より狩猟ゲームで象を撃ち殺そうという傲慢さ。象にも守るべき家族がいて必死に守ろうとする。銃を構えるジョンに対峙した象のなんと神聖なことか。嫌味の効いた台詞を交え、淡々とジョンの奇行を描いている。嫌味がニヒルなC.イーストウッドによって凄く味のある台詞となり魅力ある映画となっている。語りたいテーマをグッと見せつけられたり押し付けられたりするのではなく感じさせられたと思う映画。

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