狩人と犬、最後の旅

狩人と犬、最後の旅(2004/フランス/カナダ/ドイツ/スイス/イタリア)
LE DERNIER TRAPPEUR
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: ニコラス・ヴァニエ
製作: ジャン=ピエール・バイリー
脚本: ニコラス・ヴァニエ
撮影: ティエリー・マシャド
音楽: クリシュナ・レヴィ
出演: ノーマン・ウィンター/メイ・ルー/アレックス・ヴァン・ビビエ/ケン・ボルトン/デニー・デニソン

ロッキー山脈で罠を仕掛けて動物を狩猟する男達を罠猟師といい、孤独と自然を好むこれら男たちはマウンテンマンとも言われ、中には冒険家である者もいる。本作は実在の猟師ノーマン・ウィンターを主人公に犬ぞりでの獲物確保に向かう厳しい生活を犬との触れ合いを通して描く。マウンテンマンの象徴ともいえる顎鬚をたっぷり蓄えたノーマンが妻ネブラスカ(M.ルー)と犬達と暮すロッキーの自然は雪や氷により研ぎ澄まされたピュアさが感じられる。可愛がっていたリーダー犬を交通事故で失ったノーマンは友人から代わりの犬を貰い受ける。犬ぞりのレース犬だというシベリアンハスキーのこの犬はアパッシュと名づけられる。ノーマンはレース犬は実生活では役に立たないと否定的であったが、ネブラスカの可愛がりもあり、犬ぞり犬として使い続けていた。ある日砕氷事故から水凍死と思われたその時にアパッシュに救い出されることから信頼を築いていくストーリー。事故についてはこの手の映画にありがちなシチュエーションといっていい。だが、実在していた最後の罠猟師を描いた作品としてフランス等では本作が大きく話題となったらしい。ノーマンは罠猟師の狩猟が生態系のバランスをとる役割だと語っていた。罠猟師がいなくなった今、自然破壊は急激に進行しているという。
ただ、映画の中でも少し示されたことなのだが、自然に憧れる白人がマウンテンマンとしてロッキーに入り込み、原住民に狩で得た毛皮などを売り商売にしている現実があるようだ。私は、商売となった狩猟に自然のバランスを取っているなどと言う畏敬はないように思う。しかし、スノーモービルで森林を荒らしまわることを考えると犬ぞりはナチュラリズムからはいいことだとは思う。寒さに強いとはいえ、シベリアンハスキー達は可哀想なのだが・・。
監督のN.ヴァニエは犬ぞりでシベリア8千キロを走破した冒険家。映画人としては新米の彼は芸術性は追及できないが、ナチュラリストである自分の思い、自然の美しさ、厳しさ、優しさ等をカメラを通して見せてくれる。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック