オリバー・ツイスト

画像オリバー・ツイスト(2005/イギリス/チェコ/フランス/イタリア)
OLIVER TWIST
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: ロマン・ポランスキー
製作: アラン・サルド/ロベール・ベンムッサ/ロマン・ポランスキー
原作: チャールズ・ディケンズ
脚本: ロナルド・ハーウッド
撮影: パヴェル・エデルマン
プロダクションデザイン: アラン・スタルスキ
衣装デザイン: アンナ・シェパード
編集: エルヴェ・ド・ルーズ
音楽: レイチェル・ポートマン
出演: バーニー・クラーク/ベン・キングズレー/ハリー・イーデン/ジェイミー・フォアマン/エドワード・ハードウィック/リアン・ロウ/マーク・ストロング/イアン・マクニース

C.ディケンズは『大いなる遺産』等数多くの映画化作品を持つ。イギリスへ旅行の際、地下鉄ラッセル・スクエア駅を降りて、場所を聞きながら実際に住んでいた場所として公開されているディケンズ・ハウス・ミュージアムを訪れた。何か土産に買っていこうかと思ったが、英語の洋書は読むのが大変だし、日本語だったら日本で買えばいいやと諦めた。
『ローズマリーの赤ちゃん』『フランティック』『ナインスゲート』のR.ポランスキー監督が『戦場のピアニスト』でアカデミー監督賞受賞後に選んだのがイギリスの文豪C.ディケンズの作品。これまでも何度か映画化されてきたこの物語は、他ディケンズ作品「デビッド・コパーフィールド」と同イメージで、子供が身寄り無く薄幸な待遇を受けながらも最期にはハッピーエンドといった、フランシス・ホジソン・バーネットの「小公子」(単に財産争いに翻弄されただけと取れなくも無いが・・)、「小公女」に良く似た印象を持っている。こういった物語はオリバーを演じる子役で決まるといっていい。ポランスキー監督も可愛過ぎず、でも魅力あり。ある程度知性を感じさせ、ちょっとばかり憂いのある子が必要だったと。そしてオリバー達身寄りの無い子に泥棒をさせる悪党なのだが、見方によっては待遇は劣悪でひどい扱いながらもそういった子供達を引き取っているとも言えるフェイギン役も重要だ。その二人にB.クラーク、B.キングズレーが決まった時点でこの映画の感じは決まったといっていい。結果、愛らしく可愛いがあまり知性は見えないオリバーに、『バットマン リターンズ』のペンギンのようになった、どこか哀愁まで同じように持ち合わせたフェイギンが創造されていた。当時のロンドンでは、貧民のための施設を作り、ボランティア思想が既に存在していたのには驚くが、そういった地位に巣食う悪い人間が多くいたわけだ。裁判制度もあったものの、司法力により至福を肥やす者もいたわけで、そんな人間に比べれば、フェイギンは悪い人間に違いないが、ましかと思えてくる。いつの世も貧しいもの、弱いもの、子供を相手に権力を振りかざし悪銭太りするやからは許せない。

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