時計じかけのオレンジ

時計じかけのオレンジ(1971/イギリス)
原題: A CLOCKWORK ORANGE
評価(お奨め度)★★★★
監督: スタンリー・キューブリック
製作: スタンリー・キューブリック
原作: アンソニー・バージェス
脚本: スタンリー・キューブリック
撮影: ジョン・オルコット
音楽: ウォルター・カーロス
出演: マルコム・マクダウェル/パトリック・マギー/エイドリアン・コリ/オーブリー・スミス/マイケル・ベイツ/スティーヴン・バーコフ/ウォーレン・クラーク/ジェームズ・マーカス/マッジ・ライアン/フィリップ・ストーン/マーガレット・タイザック/オーブリー・モリス

『博士の異常な愛情』『バリー・リンドン』『フルメタル・ジャケット』のS.キューブリックの作品は時にして難解だ。だが、クラシック音楽高らかに、訴えかけるテーマは崇高だ。批評家受けはよろしく、1971年NY批評家協会賞の作品賞と監督賞を獲得している。暴力とベートーヴェンが生きがいのアレックス(M.マクダウェル)は仲間と暴虐行動を続けていたが、仲間に裏切られ殺人罪で投獄の身となる。そこで模範囚となったアレックスは政府が推進する刑期短縮のための人格矯正政策の実験台となる。薬物を注射され、強制的に暴力とセックス、バイオレンスのビデオを見せられ、ベートーヴェンを聴かされ拒絶反応を示すようになる。暴力を拒否する無害な人間に更生したとして釈放されたアレックスは昔の被害者に報復を受けるし、家族にも迎え入れてはもらえない。昔の仲間で自分を裏切ったディム(W.クラーク)とジョージー(J.マーカス)は警官になっており、リンチされる。自殺に追い込まれるも一命を取り留めるアレックスに政策非難を恐れる政府が生活自立の手伝いをする。後ろ盾を得て自信を取り戻したアレックスにとって♪交響曲第9番ニ短調作品125「合唱」♪はもはや苦痛の種ではなかった。最後、女性をレイプする妄想シーンで終わるのはとてもショッキングである。人間の本質は変わらず、醜さを矯正出来ないと結論つけた。イギリスで出版されたアンソニー・パーチェスの原作では過去に反省することなく定職に就き、家庭を持つというラストだったという。だが、この部分は監督はじめスタッフは必要なしと判断した。こちらの方が強く訴えが伝わってくる。

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