男はつらいよ 知床慕情

男はつらいよ 知床慕情(1987/日本)
評価(お奨め度)★★★★
監督: 山田洋次
プロデューサー: 島津清/深澤宏
企画: 小林俊一
原作: 山田洋次
脚本: 山田洋次/朝間義隆
撮影: 高羽哲夫
美術: 出川三男
編集: 石井巌
音楽: 山本直純
助監督: 五十嵐敬司
出演: 渥美清/倍賞千恵子/竹下景子/三船敏郎/淡路恵子/下絛正巳/三崎千恵子/前田吟/吉岡秀隆/太宰久雄/美保純/すまけい/赤塚真人/冷泉公裕/油井昌由樹/イッセー尾形/マキノ佐代子/佐藤蛾次郎/笠智衆

世界の三船の貫禄は凄いなあと感じるシリーズ第38作目。マドンナ役りん子演じる竹下景子は『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』にも出演している。また、りん子の父親(三船敏郎)がプロポーズする悦子を演じる淡路恵子も『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』に出演、竹下景子と共演している。竹下景子は知性的で好きであるが、山田監督もお気に入りなんだろう。
話は、というと、今回おじちゃん(下條正巳)が入院している。お世話になったお医者さん(イッセー尾形)にウィスキーを渡そうとする寅さん。それも他の患者もいる病室の中で。また、同室の人にもお世話になりますといってバナナを配るようにとおばちゃん(三崎千恵子)に渡す。それもバナナ1本ずつだ。悪いことをやっているのではなく、むしろ喜んでもらおうという気持ちからの行動であるが、寅さんの常識がちょっとずれているということを現したシーンだ。ある意味、思いのままに行動するのが寅さん。御前様は見放してもなくあきらめてはいないという。自由奔放に生きる寅さんのことを、さくらはイソップ物語の蟻とキリギリスに例える。まさにそのとおり。キリギリスは悪いことをする虫ではない。むしろイソップ物語では音楽を轢いて聴かせて楽しませている。知床の人々を明るく楽しませる寅さんは確かにキリギリス。さくらの「冬になるとキリギリスは凍えて死んでしまう」「それを考えるとつらい」というのを受けて、おばちゃんが「そういえばあの男、きゅうりとナスが大好きだもんね」。私にとって、そんなおばちゃんがやっぱり一番ユニークだ。

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