ライムライト

ライムライト(1952/アメリカ)
原題: LIMELIGHT
評価(お奨め度)★★★☆☆
監督: チャールズ・チャップリン
製作: チャールズ・チャップリン
脚本: チャールズ・チャップリン
撮影: カール・ストラス
音楽: チャールズ・チャップリン/ラリー・ラッセル/レイモンド・ラッシュ
助監督: ロバート・アルドリッチ
出演: チャールズ・チャップリン/クレア・ブルーム/バスター・キートン/シドニー・チャップリン/ジェラルディン・チャップリン/エドナ・パーヴィアンス/ナイジェル・ブルース/ノーマン・ロイド/アンドレ・エグレフスキー/メリッサ・ハイドン/ホイーラー・ドライデン/レオナード・ムーディー/チャールズ・チャップリン・ジュニア/スナップ・ポラード

老年の域に入ってきたC.チャップリンがハリウッドから冷たくされた時期の映画。チャップリンが演じる道化師カルベロはチャップリン自信に重なるキャラクターだ。コメディアン・カルベロの写真として壁に飾られている写真は往年のチャプリンだそうだ。
絶望からガス自殺を図ったテリー(C.ブルーム)をたまたま現場に遭遇し救うことになったカルベロが、ダンサーの夢を諦めさせること無く、苦しい生活の中献身的にサポートする。
ダンサーとして輝き始めたテリーは音楽家ネビル(S.チャップリン)に求愛されるが、カルベロを愛しているのだと拒絶する。ネビルは「それは愛ではなく、同情や哀れみじゃないのか」と説くが、テリーは否定する。確かに年の差から考えて、いわゆる男と女の愛だけでなく、むしろ同情的なものの方が大きいのかもしれない。だが、身を引き姿を隠したカルベロに対し、独身で彼を探し続けたテリーの愛は、その本質がなんであれどうでもいいことだと思う。カルベロの舞台を手助けするテリーの姿に添い遂げた夫婦のような絆を感じる。
テリーの舞台を袖から見つめながらライムライトの青い光の中で息絶えるカルベロ。道化ピアニスト(B.キートン)と演じた彼の最後の舞台は、一世一代の至芸となって大盛況となるが、皮肉にも体を張った形となった芸によって命を閉じる。この舞台シーンは、サイレント時代の喜劇王を二分していたキートンとの共演も話題の一つだった。楽譜をバラバラ落とすのを繰り返すだけというキートンの役柄ながら、キートンの達者な演技にチャップリンは出すぎるなと戒めていたという。この辺りは老いたとはいえ、全てをこなし、自分中心の演出は健在といったところか。
台詞が入り、哀愁を感じさせるドラマではあるが、チャップリンならではの明快な笑いと軽快なテンポはなりを潜めてしまっている。それに、言葉のない中で表現していた哀愁の方が、私にとってはパントマイムによる直接的で分かりやすく好きだ。

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