男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日

男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日(1988/日本)
評価(お奨め度)★★☆☆☆
監督: 山田洋次
プロデューサー: 島津清
企画: 小林俊一
原作: 山田洋次/俵万智
脚本: 山田洋次/朝間義隆
撮影: 高羽哲夫
美術: 出川三男
編集: 石井巌
音楽: 山本直純
助監督: 五十嵐敬司
出演: 渥美清/倍賞千恵子/三田佳子/三田寛子/尾美としのり/前田吟/下絛正巳/三崎千恵子/太宰久雄/佐藤蛾次郎/吉岡秀隆/すまけい/笹野高史/奈良岡朋子/笠智衆/鈴木光枝

シリーズ40作目は、老い先短く死期が迫っている老婆(鈴木光枝)の家に泊まることになったことにより、世話をする女医・まち子先生(三田佳子)に出会い恋をするお話。連れ合いを亡くし一人で暮らすおばあさんの、独居老人の問題が痛いほど伝わってくる。寅さんが恐がったお爺さんの幽霊。笑い話にしているが、幽霊のお爺さんと語るお婆さんの生活は寂しい。
一方、本作では、満男(吉岡秀隆)の「なんで学校に行って勉強するのか」という問いに、寅さんが答える台詞がかっこいい。「人間生きているといろんな事にぶつかる。そんな時に俺みたいに勉強してない奴は、サイコロの目とか、気分で決めるよりしょうがないんだ。ところが、勉強した奴は、自分の頭できちんと筋道を立てて、こういう時はどうしたらいいか考えることが出来る。」と。なかなかいい答えだ。つまり、勉強はこれだけやって終わりというものではないのだろう。学び続けることが必要で、自分の生活を豊かにすることに繋がる。好きな言葉に相田みつをの「一生勉強、一生青春」があるが、まさにこの言葉が思い出された台詞だった。
寅さんは恋敵出現がはっきりしないまま、身を引くように再び旅に出る。まち子の姪であるゆき(三田寛子)は、寅さんのまち子先生への恋心を見抜く。夕食に用意したサラダ料理も、去り行く寅さんとは食べることは出来ない。だが、寅さんは味見をし「美味しい」と言ってくれた。褒めてもらったその日がサラダ記念日だとだけ言って、寅さんの気持ちを察するゆきはさすがに早稲田の学生、頭のいい子である。だが、寅さんの身引きはちょっと早かったと思う。まち子の勤める病院の院長(すまけい)が恋敵として気になる人物であるが、まだはっきりしていない。まち子の医師としての将来を心配しアドバイスする院長の、まち子への恋愛感情のある無しをはっきり見せて欲しかった。だが時々は、恋敵の存在を知る前に、渡世人故の身引きも哀愁があってもいいのかもしれない。

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この記事へのコメント

ぶーすか
2006年11月29日 16:18
はじめまして、TBさせて下さい。今回のNHKBSの放送で寅さんシリーズをまともに観るようになりました。すまけい演じる院長先生がイイ味だしてました。彼となら真知子先生につり合うかもしれませんが、寅さんに真知子先生はちょっと高尚過ぎてつり合わないので、自然と寅さんも身を引いた…という気がしました。ちょっと寂しいですが…。
YG-AKIRA
2006年12月03日 00:50
コメント、TB有難うございます。
寅さんはふられること多いですが、寅さんに気を惹かれるマドンナも結構いるんですよね。でも、あと一押しが出来ないのです。確かにフーテンという立場が自信を持てずにいるというのは間違いないでしょう。でも男と女なんてつり合って結びつくわけじゃないんだから、強引に行ってほしいね。女性に対する優しさは天下一品です。でも、上手く恋愛成就したらシリーズが終わっちゃうわけだからこれでいいんですが・・・。

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