X-MEN:ファイナル ディシジョン
X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006/アメリカ)
原題: X-MEN: THE LAST STAND
評価(お奨め度)★★★★☆
監督: ブレット・ラトナー
製作: アヴィ・アラッド/ローレン・シュラー=ドナー/ラルフ・ウィンター
製作総指揮: スタン・リー/ジョン・パレルモ
脚本: ザック・ペン/サイモン・キンバーグ
撮影: フィリップ・ルースロ/ダンテ・スピノッティ
プロダクションデザイン: エド・ヴァリュー
衣装デザイン: ジュディアナ・マコフスキー
編集: マーク・ゴールドブラット/マーク・ヘルフリッチ/ジュリア・ウォン
音楽: ジョン・パウエル
出演: ヒュー・ジャックマン/ハル・ベリー/パトリック・スチュワート/ジェームズ・マースデン/ベン・フォスター/ファムケ・ヤンセン/イアン・マッケラン/レベッカ・ローミン/アンナ・パキン/ショーン・アシュモア/アーロン・スタンフォード/ダニエル・クドモア/ケルシー・グラマー/ヴィニー・ジョーンズ/マイケル・マーフィ/ダニア・ラミレス/エリック・デイン/キャメロン・ブライト/エレン・ペイジ/ショーレ・アグダシュルー/ケン・レオン/オマイラ
『ランナウェイ』『ラッシュアワー』シリーズのB.ラトナー監督。これまでのB.シンガー監督の『X-メン』『X-MEN2』がミュータントの悲哀を上手く表現していただけに、軽い感じの作品群の並ぶB.ラトナー監督では正直難しいのではと思った。正直良かったとは言えない。だが、その原因はスケールの大きさにある。X-メンとブラザーフッドと人間の最終バトルとなる本作はスケールが大きくならざるを得ないのだが、私の場合、各々ミュータントのパワーを発揮する時のしぐさや決めポーズがカッコいいと思うわけで、パワーの迫力をカッコいいと感じているのではない。長く続いているコミックでは多くのキャラクターやキーとなるファンならではの題材もあるので、映画の中でそういったファンに応えたいのも分かるが、限られた時間しかない映画では、なるべくキャラクターを絞り、濃厚に描いて欲しい。サイクロップス(J.マースデン)はジーン(F.ヤンセン)に殺されるし、ミスティーク(R.ローミン)はキュアを打たれて戦線離脱。古株メンバーがどんどんいなくなるのも寂しい。サイクロップスとジーン、ウルヴァリン(H.ジャックマン)のちょっとメロドラマ風の三角関係も早くに崩壊。残ったウルヴァリンとジーン間の感情が薄っぺらくなった。ローグ(A.パキン)とアイスマン(S.アシュモア)の切ない恋愛関係に、あまりにも簡単な結論を用意しちゃったなと感じる。X-メンとして人間のために戦っている仲間のことも考えての、パワーへの固執も少しでも表現してくれたらと思う。また、エンドロール最後にあるワンシーンは入れて欲しくない。マグニートー(I.マッケラン)がチェスの駒をピクピクと動かす。そんな終わり方されたらファイナルデジションで気持ちの完結が出来ないぞ。キュアによりミュータントパワーを失ったマグニートーの公園で活気無くチェスをする寂しき余韻も消し飛んでしまった。でもまあ、B.ラトナーのこの映画、迫力とテンポはあったかなあ。
原題: X-MEN: THE LAST STAND
評価(お奨め度)★★★★☆
監督: ブレット・ラトナー
製作: アヴィ・アラッド/ローレン・シュラー=ドナー/ラルフ・ウィンター
製作総指揮: スタン・リー/ジョン・パレルモ
脚本: ザック・ペン/サイモン・キンバーグ
撮影: フィリップ・ルースロ/ダンテ・スピノッティ
プロダクションデザイン: エド・ヴァリュー
衣装デザイン: ジュディアナ・マコフスキー
編集: マーク・ゴールドブラット/マーク・ヘルフリッチ/ジュリア・ウォン
音楽: ジョン・パウエル
出演: ヒュー・ジャックマン/ハル・ベリー/パトリック・スチュワート/ジェームズ・マースデン/ベン・フォスター/ファムケ・ヤンセン/イアン・マッケラン/レベッカ・ローミン/アンナ・パキン/ショーン・アシュモア/アーロン・スタンフォード/ダニエル・クドモア/ケルシー・グラマー/ヴィニー・ジョーンズ/マイケル・マーフィ/ダニア・ラミレス/エリック・デイン/キャメロン・ブライト/エレン・ペイジ/ショーレ・アグダシュルー/ケン・レオン/オマイラ
『ランナウェイ』『ラッシュアワー』シリーズのB.ラトナー監督。これまでのB.シンガー監督の『X-メン』『X-MEN2』がミュータントの悲哀を上手く表現していただけに、軽い感じの作品群の並ぶB.ラトナー監督では正直難しいのではと思った。正直良かったとは言えない。だが、その原因はスケールの大きさにある。X-メンとブラザーフッドと人間の最終バトルとなる本作はスケールが大きくならざるを得ないのだが、私の場合、各々ミュータントのパワーを発揮する時のしぐさや決めポーズがカッコいいと思うわけで、パワーの迫力をカッコいいと感じているのではない。長く続いているコミックでは多くのキャラクターやキーとなるファンならではの題材もあるので、映画の中でそういったファンに応えたいのも分かるが、限られた時間しかない映画では、なるべくキャラクターを絞り、濃厚に描いて欲しい。サイクロップス(J.マースデン)はジーン(F.ヤンセン)に殺されるし、ミスティーク(R.ローミン)はキュアを打たれて戦線離脱。古株メンバーがどんどんいなくなるのも寂しい。サイクロップスとジーン、ウルヴァリン(H.ジャックマン)のちょっとメロドラマ風の三角関係も早くに崩壊。残ったウルヴァリンとジーン間の感情が薄っぺらくなった。ローグ(A.パキン)とアイスマン(S.アシュモア)の切ない恋愛関係に、あまりにも簡単な結論を用意しちゃったなと感じる。X-メンとして人間のために戦っている仲間のことも考えての、パワーへの固執も少しでも表現してくれたらと思う。また、エンドロール最後にあるワンシーンは入れて欲しくない。マグニートー(I.マッケラン)がチェスの駒をピクピクと動かす。そんな終わり方されたらファイナルデジションで気持ちの完結が出来ないぞ。キュアによりミュータントパワーを失ったマグニートーの公園で活気無くチェスをする寂しき余韻も消し飛んでしまった。でもまあ、B.ラトナーのこの映画、迫力とテンポはあったかなあ。
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