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<<   作成日時 : 2011/02/20 11:53   >>

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沈まぬ太陽(2009/日本)
評価(お奨め度)★★★★
監督: 若松節朗
製作: 井上泰一
プロデューサー: 岡田和則/越智貞夫/井口喜一
エグゼクティブプロデューサー: 土川勉
製作総指揮: 角川歴彦
企画: 小林俊一
原作: 山崎豊子『沈まぬ太陽』(新潮社刊)
脚本: 西岡琢也
撮影: 長沼六男
美術: 小川富美夫
編集: 新井孝夫
音楽: 住友紀人
音響効果: 柴崎憲治
エンディング曲: 福原美穂『Cry No More』
照明: 中須岳士
装飾: 小池直美/三浦伸一
録音: 郡弘道
出演: 渡辺謙/三浦友和/松雪泰子/鈴木京香/石坂浩二/香川照之/木村多江/清水美沙/鶴田真由/柏原崇/戸田恵梨香/大杉漣/西村雅彦/柴俊夫/風間トオル/山田辰夫/菅田俊/神山繁/草笛光子/小野武彦/矢島健一/品川徹/田中健/松下奈緒/宇津井健/小林稔侍/加藤剛/桂南光/秋野暢子/蟹江一平

『ホワイトアウト』の若松節朗監督による『白い巨塔』『華麗なる一族』『不毛地帯』の山崎豊子原作の同名小説の映画化。つい先日、日本アカデミー賞を観た。『告白』が今年度2011年作品賞を獲得したが、今回のプレゼンターの一人として登場していたのが昨年度本作で主演男優賞を受賞した渡辺謙である。本作は『劔岳 点の記』に押されながらも主演男優賞の他2010年の作品賞と編集賞(新井孝夫)を受賞している。日本航空123便の、群馬県高天原山御巣鷹尾根に墜落した事故をもとにしたフィクション小説。御巣鷹山の事故を描いた映画に『クライマーズ・ハイ』があった。こちらは抜きネタと裏とりの緊張感、報道側から見た日航機墜落事故を描いたものだった。といってもこんな大惨事事故があって会社を立て直し良くしようとするのは、利根川首相(加藤剛)等、竹丸副首相(小林稔侍)等政府介入による国見新社長(石坂浩二)を始め、主人公の恩地元(渡辺謙)。そして、旧体制に立ち向かうとは想像できなかった、かつて恩地の海外赴任先での上司・和光(大杉漣)等一部の人間である。八馬会長(西村雅彦)等旧経営陣は自分達の地位保身、利権獲得の事しか頭にない。経理帳簿のやり繰りにばかり頭を使い、航空安全、労働改善への責任は全く感じない者たちである。「清濁併せ持つ」と日航経営陣は言った。だが、堂本社長(後の)(柴俊夫)ら経営陣の腐り具合と言ったら濁しか無いではないか。行天四郎(三浦友和)もどんどん彼らに馴染み、彼らの汚さを超える男に成長する。まさに『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーになっていくようにダークサイドに堕ちていくのである。親友であってももう容赦はない。恩地の娘・純子(戸田恵梨香)の結婚の邪魔までしようというもの。会社内でのことにそこまでするかという卑劣さを身に付けた。ちょっと話はそれるが、『DEATH NOTE デスノート the Last name 』のあのかわいい弥海砂・戸田恵梨香がちょっと大人っぽく感じた。こちらもかわいいが断然、弥海砂がいい。そんな純子の嫁ぎ先の親達(桂南光、秋野暢子)は何癖もあり、ろくでもないような感じだ。今後の苦労が目に浮かぶため、行天に嫌がらせされた方がいいようにも思えるが・・。経営陣は労働組合交渉、団結能力のある恩地を疎遠し、嫌がらせとして海外赴任を連発する。恩地の家族もその被害者である。家族の事を考えると、どこで妥協してしまうのかそれも致し方なしと思えるが、恩地は貫き通した。妻・りつ子(鈴木京香)達家族の理解、頑張りが無ければ出来ないことであり、労組の仲間、八木(香川照之)や沢泉(風間トオル)等の頑張りを見れば裏切れないというのもあるだろう。
経営体制の改革は旧体制陣の抵抗により進まず、国見社長も退任となる。結局、八木が自らの死を以てようやく検察を動かす事が出来るのだ。決死の覚悟で行天等の悪事の懐に飛び込むという悔しい結末だ。御巣鷹飛行機事故で息子家族を失った阪口(宇津井健)等多くの遺族一人ひとりに対し心を砕く恩地に対し、豪華クルーザーで、ホステスを囲いクルージングを楽しむ経営陣達。人の心を持たぬ悪魔と言える。堂本社長のように被害者から水をぶっかけられても仕方ないと言えよう。
日航事故当時、日本航空の完全民営化を推し進めていたのは中曽根康弘首相で、本作の利根川。竹丸副首相は当時中曽根内閣で大蔵大臣等担当した竹下登、副総理の金丸信から出来た人物だろう。登場人物の名付けも楽しめる。

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