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<<   作成日時 : 2011/02/12 21:40   >>

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インサイド・マン(2006/アメリカ)
INSIDE MAN
評価(お奨め度)★★★★
監督: スパイク・リー
製作: ブライアン・グレイザー
製作総指揮: ダニエル・M・ローゼンバーグ/ジョン・キリク/カレン・ケーラ・シャーウッド/キム・ロス
脚本: ラッセル・ジェウィルス/ドナ・バーウィック
撮影: マシュー・リバティーク
プロダクションデザイン: ウィン・トーマス
衣装デザイン: ドナ・バーウィック
編集: バリー・アレクサンダー・ブラウン
音楽: テレンス・ブランチャード
出演: デンゼル・ワシントン/クライヴ・オーウェン/ジョディ・フォスター/クリストファー・プラマー/ウィレム・デフォー/キウェテル・イジョフォー/キム・ディレクター/カルロス・アンドレス・ゴメス/ジェームズ・ランソン/ケン・レオン/アシュリー・アトキンソン/ピーター・ゲレッティ/ピーター・フレチェット/ジェイソン・マヌエル・オラザバル

マシュー・マコノヒー主演『ニュートン・ボーイズ』の4兄弟は何度も銀行強盗をやってのけていた。繰り返し成功を重ねたポイントは速攻。勢いよく攻めさっと引く。手際の良い強奪が求められる。自らが手負いになる可能性はあるが、様子を図りながら傷負うことを恐れて人質を取ってしまうと膠着状態からの脱却が難しい。そんなデメリットを払拭したのが、ダルトン・ラッセル(C.オーウォン)率いる強盗団の作戦。NY市警のネゴシエーターことキースフレイジャー(D.ワシントン)ら警察を見事に欺く。私もなるほど凄いと感心させられた。この手口が現実に応用され犯罪に悪用されないか心配するほどだ。ダルトンら強盗チームの斬新な手法が可能にしたのは逃亡である。人質を取っても膠着状態から逃げることは大変。人質を盾に国外脱出を図る。バスやジェットを用意しろと要求するのが殆ど。たとえ逃げられたとしても捜査網は続く。逃亡後の整形手術のこと等難問は続く。ダルトン等は人質に紛れて銀行を離れる。そのために銀行を襲うとすぐに人質全員にジャンプスーツと覆面を着用させ、誰が犯人か分からなくしたのだ。人質同士の連携も阻止できる。狙撃犯の突入にも対抗できる。犯人の見分けがつかなければshoot出来ない。射殺される危険性も無いのだ。さまざまな効果がある。
冒頭のダルトンのセリフ「私は完全な銀行強盗を計画し、実行しようとしている」だったか。完全犯罪と彼に言わしめた超クールな作戦にはしびれた。だけど、この作戦も実際に悪用するにはもう少し練るべき部分がある。盗んだものをどうやって銀行から持ち出すかである。本作はちょっと手を変え、大金は持ち出さない。標的は金ではなく、銀行取締役会長アーサー・ケイス(C.プラマー)の口外出来ない個人資産、ナチス・ドイツに協力し、収容所送りのユダヤ富豪から横取りした宝石だった。確かに盗んでも盗犯登録されない品でありストーリー展開に無理はない。ただ、アーサーの暗部、戦争犯罪をいかに処理するか。この点が難しかっただろう。フレイジャーに気付かせるだけ、今後の動きを曖昧に終わらせた。この点に不満が残る。不満はあるが認めるとすると、司法取引等ちょっと理解しがたいやり方を交えて、フレイジャーとアーサーの間に敏腕弁護士マデリーン・ホワイトとして割って入ったJ.フォスターの知的な功績は大きい。知的でやり手な雰囲気は『羊たちの沈黙』でのFBI捜査官クラリスのプロファイリングによる犯罪心理にせまる姿の印象が大きい。警官ジョンにはW.デフォーを起用し、豪華絢爛たる俳優陣を起用した効果は大きかった。『モ’・ベター・ブルース』『マルコムX』『ラストゲーム』等で組み、D.ワシントンとはコンビ色の強い『クロッカーズ』のS.リー監督の社会派イメージとはかなり毛色の違う作品。大物俳優による派手さだけに終わらせず興行的作品の質をキープするのは難しい。本作は犯人側のクールさに引き込まれてしまうところ、めまぐるしいカット割により、警察側かのように焦燥感を感じる。ショーを楽しむに至らせなかった点は評価できる。しかし、犯行手法そのものの発想が素晴らしかったこと奇抜さは間違いなく、それに負うところは大きい。これから益々S.リーの実力が試される。

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