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zoom RSS 真夏のオリオン

<<   作成日時 : 2010/09/03 21:29   >>

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真夏のオリオン(2009/日本)
評価(お奨め度)★★☆☆☆
監督: 篠原哲雄
監修: 福井晴敏
製作: 上松道夫/吉川和良/平井文宏/亀井修/木下直哉/宮路敬久/水野文英/吉田鏡/後藤尚雄
プロデューサー: 小久保聡/山田兼司/芳川透
エグゼクティブプロデューサー: 梅澤道彦/市川南/佐倉寛二郎
企画: 亀山慶二/小滝祥平
原作: 池上司『雷撃深度一九・五』(文春文庫刊)
脚本: 長谷川康夫/飯田健三郎
脚色: 福井晴敏
撮影: 山本英夫
視覚効果: 松本肇
美術: 金田克美
編集: 阿部亙英
音楽: 岩代太郎
主題歌: いつか『願い星〜I wish upon a star〜』
照明: 小野晃
製作統括: 早河洋/島谷能成
装飾: 尾関龍生
第2班監督(ニューヨークユニット監督): 岡田俊二
録音監督: 橋本文雄
出演: 玉木宏/北川景子/堂珍嘉邦(CHEMISTRY)/平岡祐太/黄川田将也/太賀/松尾光次/古秦むつとし/奥村知史/戸谷公人/三浦悠/山田幸伸/伊藤ふみお/鈴木拓(ドランクドラゴン)/デヴィッド・ウィニング/ジョー・レヨーム/吉田栄作/鈴木瑞穂/吹越満/益岡徹

第二次世界大戦末期、米軍本土攻撃の燃料補給を経つ目的で潜水艦部隊が日本南海に配備される。海軍少佐・倉本艦長(玉木宏)のイー77潜水艦、海軍少佐・有沢艦長(堂珍嘉邦)のイー81潜水艦も各々担当する海域で米補給船を沈める任を負う。玉砕必至の任で望む回天搭乗員も人間魚雷回天と共に乗船している。イー77潜水艦にも特攻の任を果たそうと出撃命令を嘆願する遠山搭乗員(黄川田将也)がいる。だが、倉本艦長は「命を粗末にするな。もったいない。」と出撃させない。その裏には「今はもったいない。ここぞと言う時に、ではなく、命がもったいない。」という本意がある。だが、いくら大事に扱われようともいざというときには真っ先に命を投げ出してでも戦わなければならない立場の回天搭乗員にとっては生殺しのような状態なのである。本来そんなニュアンスがあってしかりだと思うのだが、映画も終わり、終戦直後のシーンにおける遠山の行動からもいかにも軍国主義思想、徴兵される国民側ではなく、散って当たり前という軍人思想が強いため悲哀というものがいまいち伝わってこない。なにより『命』『深呼吸の必要』『天国の本屋〜恋火』『地下鉄(メトロ)に乗って』の篠原哲雄監督ならではの、儚いロマンス的要素があるにはあるが、充分に生かされず、物語の中で浮いてしまった気がする。タイトルにもなった“真夏のオリオン”は有沢志津子(北川景子)が作曲した曲を出撃前の倉本に送った御守(ラブレター)である。この譜面が米国人の手に渡っていたこと、倉本艦長は戦死することなく帰還出来たことなど最初から分かってしまうことから大凡のストーリーは明かされる。『タイタニック』のローズ婆ちゃんが、昔の想いでを語り初めて本編に入るというパターンを取っている。本作は北川景子が演じるもう一人の人物、倉本艦長の孫・いずみにイー77乗組員だった。楽譜を手にしたいずみが、祖父・倉本を知る生存者・イー77潜水艦搭乗員・鈴木(鈴木瑞穂)から当時の事を語ってもらうというものだ。『男たちの大和/YAMATO』も同じ構成だ。最近このパターンを意識するようになり、特に斬新さを感じなくなってきた。せめて途中に、〈自分が持っていた物がそんな特別の物だったのか〉等過去と現在を繋ぐトピック等設けて欲しい。婆ちゃん・志津子の兄・有沢が友人と妹に、そして自分たちの子供達へと託した何かでもいいと思う。そうすることでせっかくCHEMISTRYの堂珍嘉邦が出演した甲斐もでようというもの。沈みゆく潜水艦、圧壊も間もない状況でのモールス信号打つところは私には納得いかないシーンだったので、有沢艦長をもっと意味付けて欲しかった。もちろん、有沢艦長のモールス信号は、敵米軍駆逐艦パーシバル艦長マイク・スチュワート(D.ウィニング)の癖を伝えるもので戦況打開に繋がるものである。それ故状況を伝えるのは必要だろうが、艦長以外全員倒れた状態で一人オンステージのようになってしまったことに残念さを憶える。
潜水艦対駆逐艦を描く物語では、潜水艦が息を潜め、駆逐艦がレーダーの網を張る。窮地に追い込まれた潜水艦からは搭乗員の歌声が聞こえてきて起死回生を狙う。というのが一つのパターンで、本作でも“真夏のオリオン”が鈴木(太賀)のハーモニカによって聞こえてくるというシーンが出てくる。同じような展開であることに不満はないが、私にとって傑作である『Uボート』や『眼下の敵』との違いは、戦い終わった後の部分の出来が大きい。『眼下の敵』での艦長同士讃え合う姿、『Uボート』の無事帰還後の空爆。ハッピーエンドにしろそうでないにしろ説得力がある。本作は『眼下の敵』っぽいが、終戦が決定したばかりという難しいシチュエーションにしてしまった割に、難しい個々の反応の姿を描ききることが出来ないという結果が大きく映画の格付けを落としてしまった。
ドランクドラゴンの鈴木拓がイー77潜水艦の烹炊長秋山烹炊長役でめしを作っていた。お笑い出演にはいつも「あっ」と思うので特筆した。

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